年齢を重ねたシニア犬にとって、
「触れられる」ということは安心そのものです。
若い頃は元気いっぱいだったわんこも、
シニア期になると筋肉がこわばりやすくなり、血行が滞りやすくなります。
そんなときこそ、飼い主さんの“手のぬくもり”が力を発揮します。
マッサージは、特別な技術がなくても大丈夫。
毎日のスキンシップの延長として、
優しく撫でることが、わんこの心と体のケアにつながります。
マッサージの目的と効果
マッサージは、単に体をほぐすだけではありません。
シニア犬にとって、次のような効果が期待できます👇
- 血行促進:冷えや筋肉のこわばりを和らげる
- 関節の可動域を維持:動かさない部分の硬直を防ぐ
- リラックス効果:ストレスや不安を軽減
- 体調チェック:しこり・腫れ・痛みなどの異常に気づける
- 信頼関係の強化:「触れられること=安心」と感じてもらえる
💬「マッサージ」は“治療”ではなく、“寄り添い”です。
わんこが心地よく感じる時間を作ることが一番の目的です。
マッサージを始める前に
マッサージを始める前に、まずはわんこの体調チェックから。
- 体に熱がある・痛がる・腫れている部分は触らない
- ごはん直後や体調が悪い日はお休み
- 無理に寝かせたりせず、自然な姿勢で始める
また、飼い主さん自身もリラックスして行うことが大切です。
深呼吸をして、ゆったりした気持ちで「大丈夫だよ」と声をかけながら触れてあげましょう。
「撫でるように優しく」
これがシニア犬マッサージのいちばんの基本です。
手でできる基本のマッサージ方法
難しいテクニックは必要ありません。
日常のスキンシップの延長でできる「手のマッサージ」を紹介します。
🔹 首・肩まわり
両手の指の腹で、首の後ろから肩にかけて優しく円を描くように撫でます。
筋肉がこわばりやすい場所なので、特にゆっくり行いましょう。

💬 目安は5〜10回ほど。
呼吸に合わせるように「吸う・吐く」のリズムで行うと落ち着きやすいです。
🔹 背中〜腰
背中の中心をなでおろすように、指全体でやわらかく圧をかけます。
背骨を強く押さず、背筋の両側を“手のひらで包むように”撫でるのがコツです。

🔹 前足・後ろ足
足の付け根から先に向かって、筋肉を軽く包み込むように。
関節部分は強く触らず、上下にやさしくなでて血流を促します。

思わず「どうですか?」なんて声をかけながら、つい進めてしまいますね😊
わんこの表情や呼吸の変化で、気持ちよさが伝わってきます。
🔹 顔まわり
耳の付け根・ほほ・あご下を指先でやさしくなでます。
老犬は視覚や聴覚が衰えているため、顔まわりのタッチは安心感を与えます。


我が家でも、1日の終わりにこのマッサージを取り入れています。
まりちゃんはあまり長く触られるのが得意ではないので、ストレスにならないように、「今日は首まわりだけ」など、部位ごとに無理のない範囲で行っています。少しずつ、無理をせず続けることがいちばん大切ですね。
ブラッシングマッサージのすすめ
マッサージが苦手な子や、触られるのが苦手な子には
“ブラッシング”がマッサージの代わりになります。
- 柔らかいピンブラシやラバーブラシを使用
- 毛の流れに沿って、力を入れずにゆっくり
- 被毛の絡み・皮膚の赤み・湿疹などもチェック
ブラッシングは血行促進だけでなく、
体の変化(しこり・腫れ・皮膚の異常)にいち早く気づくきっかけになります。
💬 ブラッシングのあとは「きれいになったね」と声をかけてあげましょう。
それだけで、わんこは安心した顔になります。
温湿布・ホットタオルの活用法
冷えや関節のこわばりがあるときは、温めるケアも効果的です。
難しく考えず、家庭にあるタオルで簡単にできます。
🔸 準備方法
- 清潔なタオルをぬるま湯(40℃前後)で濡らし、軽く絞る
- ビニール袋に入れ、乾いたタオルで包む
- 首・腰・関節などに5〜10分ほど当てる
※熱すぎるお湯や、電子レンジの加熱しすぎには注意。
皮膚が薄いシニア犬はやけどしやすいため、
必ず「ほんのり温かい」程度を保ちましょう。
💬 温めている間に、「気持ちいいね」「大丈夫だよ」と声をかけてあげると、
体だけでなく心もゆるみます。
マッサージの頻度とタイミング
毎日続ける必要はありません。
1日5分、週に2〜3回でも十分です。
おすすめのタイミングは👇
- 散歩のあと(筋肉が温まっている時)
- 就寝前(リラックス効果が高い)
- 食後30分以降(消化を妨げない)
ポイントは「気持ちよく終わる」こと。
嫌がったらすぐやめて、無理をしないことが長続きのコツです。
注意したいマッサージのNG例
- 熱・腫れ・痛みがある部位を押す
- 関節を強く動かす/ひねる
- 体調が悪いときに無理に行う
- 長時間続ける(疲れてストレスになる)
💬 マッサージの目的は“治す”ことではなく、“寄り添う”こと。
その子の「気持ちいい」に合わせてあげましょう。
まとめ|“撫でる”ことが最高のケア
マッサージは、愛情を伝えるシンプルな方法です。
特別な道具や技術がなくても、飼い主さんの手がいちばんの癒やしになります。
「今日も一日よく頑張ったね」
「ゆっくり休もうね」
そんな言葉をかけながら、手のひらで優しく撫でてあげる。
それだけで、わんこは安心し、心が穏やかになります。
そして、触れるたびに飼い主さん自身の心もほぐれていくはずです。
マッサージは、“お互いの癒し”の時間。
今日から少しずつ、わんこの体と心に触れてみてください。
きっとその手のぬくもりが、いちばんの優しさになります


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