シニアペットと防災

ペット介護の基本

〜自宅避難を想定して、今できること〜


はじめに:もし今、大きな災害が来たら…

近年、
地震や水害などの大きな災害が増えていると感じます。

「もし今、大きな災害が来たら…」
そんなことを、一度は考えたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。

我が家は立地的に水害の心配はほとんどありません。
ただ、地震はいつ起きるかわかりませんし、
仮に自宅が浸水しなくても、周囲が水没した場合には
孤立してしまう可能性 もあります。

そして我が家には、シニア犬が4頭います。
正直に言うと、
この頭数、この年齢では、避難所に行くという選択は
かなり難しいと感じています。

そのため、
自宅が住める状態であれば、迷わず自宅避難を選ぶ と思います。

もし自宅が住めない状態になるほどの災害であれば、
まずは「命を守ること」を最優先に考え、
そのうえで車中泊やテント泊など、
他の選択肢を模索することになると思います。

この記事では、
「避難所に行けるかどうか」という視点ではなく、
自宅避難を想定して、今できる防災の考え方 について、
我が家で備えているものや、その量の目安を交えながらお話しします。


ペットがいると、避難所が難しいという現実

災害時の避難所は、
必ずしもペット同伴ができるとは限りません。

  • ペット不可、または条件付き
  • 鳴き声やにおいへの配慮
  • 他の避難者との距離
  • 多頭飼いの場合のスペース問題

特にシニアペットの場合、

  • 抱っこが難しい
  • 環境変化によるストレスが大きい
  • 体調管理や投薬が必要

こうした理由から、
「行けない」「行かない」という判断になる家庭も少なくないと思います。

それは、決して無責任な選択ではありません。


シニアペットの防災は「動かさない」選択もある

防災というと、
「すぐに避難する」
「キャリーに入れて移動する」
というイメージが強いかもしれません。

でも、シニアペットにとっては、

  • 移動そのものが大きな負担
  • 知らない場所が強いストレス
  • 体力を消耗してしまう

ということもあります。

だからこそ、
自宅が安全であれば、自宅で過ごす=自宅避難
という選択肢も、十分に現実的だと感じています。

大切なのは、
「どこへ行くか」ではなく、
どうやって守るか です。


■ 自宅避難を想定して、我が家で準備していること

我が家でも、完璧な防災対策ができているわけではありません。
でも、「これだけはあった方が安心」と思うものを、少しずつ揃えています。

特別な防災グッズが必要だとは思っていません。
大事なのは、普段使っているものを、どのくらいの量で想定して備蓄しておくか
だと私は感じています。


● フードと水

  • 食べ慣れたフード(目安:5〜7日分)
  • 水は人用+犬用を多めに
    (犬用として 500ml × 頭数 × 3日分 をローリングストック)
  • 療法食が必要な子は、特に余裕をもって準備

我が家は田舎暮らしのため、
災害時は街中よりも物資が届きにくくなる心配があります。

そのため、
フードは 15日分以上
水は 2Lのペットボトル(水道水)を5本 用意し、
順番に使いながらローリングストックしています。


● トイレ関連

  • ペットシーツ
  • 消臭袋
  • ウェットティッシュ(ノンアルコールのもの)

トイレ関連の用品は、
非常時には人間も使えるものが多いです。

そのため我が家では、
半年に一度見直しをしながら、半年分を常にストック しています。

あくまで田舎暮らしを想定した話ですが、
それでも 最低でも1か月分程度 あると、かなり安心だと思います。


● 常備薬・ケア用品

  • 服用中の薬
  • サプリ
  • いつものケア用品

常備薬が必要な子の場合は、
2週間分程度 用意しておくと安心です。

あわせて、

  • 服用回数・量を記入したメモ(手帳)
  • 病気の症状
  • かかりつけの動物病院
  • ワクチン接種証明

などを ひとまとめにして保管 しておくと、いざという時に役立ちます。


● 寝床・安心できるもの

  • 使い慣れたベッド
  • 毛布
  • 飼い主のにおいがついた物

災害を想定した備えとして、
普段使いのベッドが、そのままキャリー代わりになる「ドライブベッド」
を使用するのもおすすめです。

シニアで足腰が弱くなった子の場合、
抱き上げての移動が難しいこともあります。

持ち手のついたドライブベッドであれば、
普段から慣れている場所ごと持ち上げて移動できるため、
室内での移動や、万が一の際にもとても便利です。


災害時こそ、
「いつもと同じ」 が、ペットにとって大きな安心になります。


「何もできていない」と思わなくていい

防災の記事を見ると、
「全然準備できていない…」
と不安になることもあります。

でも、
考え始めた時点で、もう一歩踏み出しています。

  • 何が必要か考える
  • 自宅避難を想定してみる
  • できるところから少しずつ

それで十分です。

防災は、
一気に完成させるものではありません。


まとめ:シニアペットと防災は「守るための選択」

シニアペットと暮らしていると、
防災の形も、若い頃とは変わってきます。

  • 動かさないという選択
  • 自宅で守るという選択
  • 無理をしないという判断

どれも、
大切な命を守るための選択です。

災害は起きてほしくありません。
でも、もしもの時に、
「少しでも安心できる準備」をしておくことで、
飼い主さん自身の不安も、きっと軽くなると思います。

シニアペットと暮らす防災は、
完璧じゃなくていい。
できることを、できる範囲で。

私は、そう考えています。

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