年齢を重ねると、わんこの体の中では少しずつ変化が起こります。
特に「腸」の働きは、シニア期になると若い頃のようには動かなくなりがちです。
最近、うんちが硬い・便秘ぎみ・または軟便が続く…
そんなサインが出ていたら、腸内環境の乱れが原因かもしれません。
実は、腸は“第二の脳”とも呼ばれ、免疫力や気持ちの安定にも深く関係しています。
腸活とは、シニア犬の健康寿命を延ばすための取り組み。
「免疫の約7割が腸に集中している」と言われるほど、腸の健康は長生きにも大きく関わっています。
シニア犬の腸が変化する理由
シニア期に入ると、腸の動き(ぜん動運動)が弱まり、
食べたものを消化・吸収する力も少しずつ落ちていきます。
その結果、
- 便秘や軟便が増える
- 食欲が落ちる
- 栄養がうまく吸収できない
といった症状が出やすくなります。
また、ストレスや季節の変化でも腸内バランスは崩れやすくなります。

ボーさん
我が家のわんこ達も、季節の変わり目になると便が少し柔らかくなる傾向がありましたが少しずつ腸活食材を取り入れるようになってからは便の状態が安定して、体調も落ち着いてきました。
腸内環境を整えるおすすめ食材
腸内を元気に保つためには、
「食物繊維」「発酵食品」「オリゴ糖」「水分補給」がポイントです。
| カテゴリー | 食材の例 | 効果・ポイント |
|---|---|---|
| 食物繊維 | かぼちゃ・さつまいも・ごぼう・ブロッコリー | 腸の動きを助け、便通を整える |
| 発酵食品 | 納豆・ヨーグルト(無糖)・甘酒 | 善玉菌を増やし、腸内バランスを改善 |
| オリゴ糖 | てんさいオリゴ・はちみつ少量など | ビフィズス菌のエサになり腸活をサポート |
| 水分 | スープ・煮汁・おかゆなど | 加齢で喉の渇きを感じにくくなるため、食事から補う |

ボーさん
我が家では毎日、朝 大さじ1の無糖ヨーグルト
お昼におやつとして 納豆半パックずつをあげています。
かぼちゃやさつまいももご飯やおやつとしてあげることもありますよ。
腸活は“ゆるく・続ける”がコツ
腸内環境は1日2日で変わるものではありません。
大切なのは、無理せず続けること。
- 食材を変えるときは、少しずつ試す
- 便の状態(形・色・におい)を観察
- 合わないと思ったらすぐやめる勇気も大事
おすすめの腸活サポートアイテム
- 無糖ヨーグルト(プレーン):ティースプーン1杯からスタート
- オリゴ糖パウダー:上白糖の半分の量で同じ甘さ
- 乳酸菌入りおやつ:おいしく腸ケアできる
- 消化酵素配合フード:ドライフード派にもおすすめ
腸内環境を正常に保つために大切な4つのポイント
① 食事による腸内ケア
- プレバイオティクス(善玉菌のエサ)
さつまいも・かぼちゃ・ごぼう・海藻・オリゴ糖(バナナ・きなこにも含まれる)
👉 加熱して細かく刻んだものをトッピングとして与えると吸収しやすい。 - プロバイオティクス(善玉菌そのもの)
無糖ヨーグルト・乳酸菌サプリ・納豆などを少量。
👉 善玉菌を直接増やし、便の硬さや匂いを整える。 - レジスタントスターチ(難消化でんぷん)
冷ご飯や冷やしたさつまいもに含まれ、悪玉菌の増殖を防ぐ。 - 不要な添加物を避ける
着色料・酸化防止剤が多いフードは腸内バランスを乱す原因に。
② ストレスケアと生活環境
- ストレスは腸内環境を悪化させる最大の要因。
お散歩やスキンシップで幸せホルモン(セロトニン)を増やす。 - 安心できる静かな休息スペースを確保し、環境変化を最小限に。
③ 年齢に合わせたケア
- シニア犬は善玉菌が減少しやすく、便秘・ガス・皮膚トラブルが増える。
👉 食物繊維・乳酸菌入りフードや温かいスープでサポート。 - 消化力が低下するため、「少量多回」「ふやかし」スタイルもおすすめ。
④ 生活リズムを整える
- 排便リズムを一定に保つ(毎日同じ時間帯の散歩など)
- 水分をしっかり摂らせる(常温水・ぬるま湯)
- 適度な運動で腸のぜん動運動を促す
まとめ|腸を整えると“心も元気に”
腸が元気だと、体も心も軽くなります。
食欲が戻り、毛艶がよくなり、表情まで明るくなる——。
それは、体の中から健康が整っている証拠です。
毎日のごはんの中に、少しの「腸活」を取り入れて、
シニア犬の“内側からの元気”を育てていきましょう


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