はじめに
シニア期に入った愛犬と暮らしていると、これまで当たり前にできていたことが少しずつ難しくなる瞬間があります。
その中でも多くの飼い主さんが直面するのが 「排泄トラブル」 です。
「トイレの失敗が増えた」
「夜中に何度も起きる」
「おしっこの量や色が変わった」
こうした変化は、老化にともなって自然に起きることもあれば、病気のサインである場合もあります。
この記事では、シニア犬に多く見られる排泄の変化と、そのサポート方法、そして我が家での工夫についてお伝えします。
なぜシニア犬に排泄トラブルが増えるのか?
- 筋力の低下:膀胱や腸のコントロールが弱まり、我慢できずに失敗してしまうことがあります。
- 感覚の衰え:トイレに行きたい感覚が鈍くなり、間に合わないことが増えます。
- 認知症の影響:場所を忘れたり、混乱して寝床でしてしまうケースもあります。
- 病気の可能性:腎臓や膀胱の病気、ホルモン異常などが原因のこともあり、長く続く場合は必ず病院で診察を。
よくある排泄トラブルの例
- トイレの失敗が増える
- 尿漏れや頻尿
- 便秘や下痢などの排便トラブル
- 夜中にトイレに起きる
これらは「介護が必要になったサイン」ではなく、シニア期に自然に現れることも多いです。
排泄トラブルを軽くする工夫
1. トイレの場所を増やす
シニア犬は移動が大変になるため、寝床の近くや通り道にサブトイレを設置すると安心です。
2. 滑りにくい床やマットを敷く
移動中に足を滑らせて間に合わないことも。滑り止めマットでサポートしましょう。
3. おむつやマナーパッドの活用
夜間や外出時はおむつを使うと飼い主も安心。サイズやフィット感は必ずチェックを。
4. 食事と水分管理
- 水分不足 → 便秘の原因
- 水の飲みすぎ → 腎臓やホルモン異常の可能性
観察して記録をとる習慣をつけましょう。
5. 獣医師に相談する
「年齢だから仕方ない」と片づけず、長引く症状は必ず受診することが大切です。
我が家で役立った工夫
我が家の場合、先住犬が病気による多飲多尿の症状がありました。
水を飲んではすぐに排泄の繰り返しで、使い捨てのペットシーツでは追いつかず、常に床掃除に追われていました。

そこで試したのが 洗える防水シート。
大きめサイズを数枚購入し、普段のトイレ(ペットシーツの下)や寝床の横などに敷いたところ、悩まされていた床掃除の回数がぐっと減りました。

大きいサイズを選ぶのがポイントです!
さらに腎臓の病気を患っていたため、常に軟便にも悩まされていました。
オムツを履かせても排便後は毎回お尻を洗う必要があり、介護負担が大きくなっていたのです。
最近では、このような排便ケアを楽にする便利な商品も販売されています。

当時に出会っていたら、迷わず使っていたと思います。
飼い主の心を楽にする考え方
- 排泄トラブルは「自然な老化のひとつ」
- 怒らずにサポートで安心を与える
- 清潔を保つ工夫をしてストレスを減らす
- 「できないこと」ではなく「まだできること」に注目する
まとめ
- シニア犬の排泄トラブルは自然な変化
- 工夫次第でペットも飼い主さんも快適に暮らせる
- トイレ環境の整備やおむつの活用で安心感が増す
「できなくなったこと」よりも「まだできること」に目を向けて、愛犬と一緒に穏やかな時間を過ごしていきましょう。
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