年齢を重ねたわんこたちは、少しずつ足腰の筋力が衰え、
立ち上がりや歩行に時間がかかるようになっていきます。
「もう歳だから仕方ない」と思いがちですが、
実は、小さな工夫とサポートで“歩く力”を維持することはできるんです。
我が家でも、年齢を重ねるにつれ、散歩の距離や歩くスピードがゆっくりになってきました。
そんな変化を見ながら、少しずつ環境や介助の方法を見直しています。
歩けなくなる前に知っておきたい「歩行サポート」の基本
シニア期になると、筋力低下だけでなく、
関節や神経の衰え、体温調整の低下なども見られるようになります。
さらに、滑りやすい床や段差、冷えなどが負担となり、
転倒や関節の痛みを引き起こすこともあります。
また、若い頃よりも歩行に時間がかかるようになり、
次第に足取りが不安定になってくることもあります。
それでも、お散歩はできる範囲で続けることがとても大切です。
歩くことをやめてしまうと、足腰の筋肉は急速に衰えてしまいます。
たとえ短い距離でも、毎日少しずつ歩くことで、
筋力の維持と心のリフレッシュにつながります。
大切なのは、「歩けなくなってから」ではなく、今のうちからできる工夫を取り入れること。
毎日の生活環境を少し整えるだけでも、
わんこの体への負担をぐっと減らすことができます。
自宅でできる歩行介助の工夫
わんこが立ち上がるのを手伝う時は、
無理に持ち上げず、体を支えるように添えるのがポイントです。
専用の歩行介助ハーネスやスリングを使うと、
腰や後ろ足を安定させながら、安全にサポートできます。
- 前足・後足それぞれを支えられるタイプを選ぶ
- 長時間の使用は避け、休憩をはさむ
- 「支える」ではなく「一緒に歩く」気持ちで声をかける

お家にあるタオルやバスタオルを使うと、
簡単に体を支えてあげることもできますよ。
特別な道具がなくても、今日からすぐに試せます🐶✨
また、室内では滑り止めマットを敷くことで転倒を防げます。
特にフローリングはシニア犬にとって滑りやすいので、
歩く場所だけでもマットやカーペットで対策をしておくと安心です。
リハビリで“歩く力”を維持する
リハビリと聞くと大変そうに思うかもしれませんが、
シニア犬に必要なのは**無理のない範囲での「続ける動き」**です。
たとえば、
- 1日数回、立ち上がる練習をする
- 散歩の距離は短くても、毎日続ける
- 軽く足をマッサージして血行を良くする
- 足の曲げ伸ばし運動を行う
これだけでも筋肉や関節を動かす刺激になります。
動物病院によっては水中リハビリやストレッチ指導を行っているところもあります。
負担を減らしながら筋肉を使うことができるので、
気になる場合は一度相談してみるのも良いと思います。
リハビリは「頑張ること」よりも、「毎日少しずつ続けること」。
わんこのペースに合わせて、できる範囲で続けていくことが何より大切です。
日常の中でできる“歩く意欲”を守る工夫
足腰のケアは、体のためだけでなく、心のケアにもつながります。
「歩く意欲」を引き出すためには、できるだけ楽しい時間にすることが大切です。
- おやつを見せながら、数歩だけ一緒に歩く
- 呼びかけて反応したら、たくさん褒める
- 外の空気を感じるだけでもOK
歩くことが目的ではなく、
「動けたね」「頑張ったね」と声をかける時間そのものが大切なんです。
我が家では、その日の体調に合わせてお散歩コースを3つ用意しています。
「ちょこっとコース」「まあまあコース」「絶好調コース」の3種類です。
どのコースを選ぶかは、わんこ次第。
その日の気分で、好きな道を選んでもらっています。
そんなお散歩姿を見ていると、
介助する側の私の心も、自然とあたたかく癒されていきます🌿
まとめ|歩くことは、生きる力
歩行介助やリハビリは、
「できないことを補う」ためだけのものではありません。
それは、わんこの生きる力をつなぐサポートです。
たとえ一歩でも、自分の足で歩けること。
その喜びを、飼い主さんと一緒に感じながら、
無理のないペースで続けていくことが大切です。
年齢を重ねても、歩くことをあきらめずに、
その子のペースで“いま”を穏やかに歩んでいけますように🐾🌸


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