シニア期を迎えた犬や猫は、少しずつ「今までと違う変化」を見せるようになります。
それは見た目や体調の変化だけでなく、心の動きとしても現れることがあります。
飼い主として大切なのは、そうした変化を「年齢だから仕方ない」と片づけるのではなく、体や心からの大切なサインとして受け止めてあげることです。
私も現在、8歳のフレンチブルドッグ、推定9歳の保護犬、そして推定13歳の保護犬2頭と暮らしています。
4頭ともまだ元気ですが、日々「昨日と今日の違い」に気をつけながら観察しています。
今回は、介護期に多く見られる 体の変化 と 心の変化 をまとめました。
1. 体の変化に気づく
足腰の弱り
シニア期になると筋力が落ち、足腰が弱くなります。
散歩のスピードがゆっくりになったり、段差を避けるようになったりすることも。
私の家でも、13歳の子がソファに飛び乗ることに不安を覚え、踏み台を置く工夫をしました。「できない」を「まだできる」に変える小さなサポートが大切です。
食欲や体重の変化
食欲が落ちたり、逆に水をたくさん飲むようになったりするのもシニア期の特徴です。
体重の増減は健康のバロメーター。
毎日の観察に加え、定期的な体重測定を習慣にすると、早めに異変に気づけます。
感覚の衰え
視力や聴力の衰えもよく見られます。
- 呼んでも反応が鈍い
- 夜に家具へぶつかる
- 名前を呼んでも気づかない
我が家でも年齢を重ねた子が少しずつ耳が遠くなってきているようで、声よりもジェスチャーで伝える機会が増えています。
排泄の変化
トイレの失敗が増えるのも自然なことです。
尿の量や色の変化も健康のサインです。
「粗相を叱る」のではなく、トイレの数を増やす・行きやすい場所に設置するなどの工夫で負担を減らしてあげましょう。そして、上手に出来た時には思い切り褒めてあげましょう!
2. 心の変化に寄り添う
不安感が強くなる
シニア期の犬や猫は、今まで平気だったことに不安を感じやすくなります。
夜鳴きや分離不安が出ることも。
そんな時は、安心できる居場所を用意することが大切。
飼い主さんのそばにいるだけで落ち着く子も多いです。
活動量が減る
若い頃のように走り回らず、寝ている時間が増えていきます。
「動かない=悪いこと」とは限りません。
その子に合ったペースを受け入れ、無理に運動させず心地よく過ごせる時間を優先しましょう。
甘えん坊になる
年齢とともに、飼い主さんへの依存が強くなる子もいます。
私の家でも、クールだった子がシニア期になってからよく寄り添ってくれるようになりました。
それは「信頼の証」。とても愛おしい変化です。
3. まとめ|小さな変化を大切に
介護期に見られる心と体の変化は、決してネガティブなものばかりではありません。
確かに大変なこともありますが、小さな変化に気づき寄り添うことで、愛犬・愛猫との絆は深まります。
- 足腰や食欲、感覚の衰えを工夫でサポート
- 不安や甘えなどの心の変化を受け止めて安心を与える
- 「できなくなったこと」よりも「まだできること」に目を向ける
こうした視点を持つことで、介護期の時間はもっとやさしく、穏やかに過ごせます。
👉 次回の記事では、【飼い主さんにも出来る病気予防】についてお話します。


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