はじめに
シニア犬になると「ごはんを食べない」「食欲が落ちた」という悩みが増えてきます。
私も4頭のシニア犬と暮らしていますが、食べる量や食べ方の変化にはとても敏感になります。
今回は、シニア犬の食欲不振の原因と工夫、そして我が家で実践している方法をご紹介します。
シニア犬に起こりやすい食欲の変化
- 嗅覚や味覚の衰え → フードの匂いを感じにくくなる
- 噛む力の低下 → 硬いフードを食べにくくなる
- 消化機能の低下 → 胃腸に負担がかかる
- 病気や加齢による不調 → 腎臓や肝臓などの疾患で食欲が落ちる
「年齢だから仕方ない」と片付けず、小さな変化に気づくことが大切です。
食欲アップのための工夫
1. フードを温めて香りを立てる
嗅覚が弱まった子でも食欲を刺激できます。
電子レンジで10秒程度温めるだけでも効果的です。
2. 水分を加えてふやかす
ドライフードはそのままだと硬くて食べにくいことがあります。
ぬるま湯やスープでふやかすと消化にも優しくなります。
3. トッピングを活用する
ゆでた鶏むね肉や野菜を少量混ぜると喜んで食べる子も多いです。
ただし味付けは一切不要。素材そのままでOKです。
4. 食器の高さを調整
足腰が弱ってくると、下を向いて食べるのが辛くなります。
台を使って食器を少し高くするだけで食べやすさが改善します。
我が家の工夫
我が家では、4頭のシニア犬それぞれに合わせた食事の工夫をしています。
- まりちゃん(推定9歳) → 少々ぽっちゃりさん。現在は消化の良い手作り食を与えています。
- まめ(8歳フレンチブルドッグ) → 鶏胸肉に季節の野菜を数種類トッピング。今のところ健康で、筋肉ムキムキです。
- まろ&ごろう(推定13歳) → 朝は手作り食、夕方は歯の健康維持のためドライフードにウェットフードをトッピングして与えています。

このように、それぞれの体調や体格に合わせてフードを調整していますが、季節や体調によって一時的に食欲が落ちることもあります。そんな時は、**スープ(鶏の茹で汁)や出汁(煮干し・昆布・カツオを薄めたもの)**を温めて加える工夫をしています。温めることで香りが立ち、食欲を刺激してくれることが多いです。
手作り食の注意点
- 塩分は絶対に入れないこと
人間用のだしパックや顆粒だしには塩分が含まれていることがあるため、必ず素材からとったものを薄めて使用します。 - 食材のアレルギーに注意すること
鶏肉や魚など、アレルギーがある場合は獣医さんに相談して代替食材を選ぶと安心です。
季節ごとの工夫
- 夏場 → 水分を多めにとれるスープなどを加えて、脱水予防を意識しています。
- 冬場 → 体を温めるスープ風にして、冷えから守る工夫をしています。
「この子にはこれが合う」というスタイルを見つけると、食事の時間がストレスではなく楽しみに変わりますし、飼い主としても安心できます。
おすすめのシニア犬フード・サプリ
最近は「高齢犬用フード」も種類が豊富です。
- 低カロリーで高たんぱく
- 消化吸収に優れた設計
- 関節や免疫をサポートする成分入り

ボーさん
我が家では小粒タイプを食べています。
まとめ
- シニア犬の食欲不振は体の変化や病気のサインかも
- 香り・やわらかさ・食べやすさを工夫することで改善することが多い
- それぞれの子に合ったスタイルを見つけることが大切
- フードやサプリも上手に取り入れて、健康寿命を延ばしましょう
次回は「老犬に多い床ずれを防ぐには?」についてご紹介します。


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