老犬のデイサービスの利用方法と施設の種類〜無理をしない介護のために、外部サービスを上手に取り入れる〜

ペット介護

シニア犬と暮らしていると、
「ずっとそばにいてあげたいけれど、仕事や家事でどうしても難しい」
そんな日が出てくるものです。

体力も落ちてきて、ひとりの時間が不安になったり、
夜泣きや徘徊、排泄の失敗が増える時期が訪れることもあります。

そんな時、頼りになるのが 老犬向けのデイサービス(シニア犬デイケア)や介護施設 です。

「外部の人に預けるなんてかわいそう…」
そう思う方もいるかもしれませんが、
無理をしない介護は“愛情の形のひとつ” だと私は思います。

大切なのは、
「飼い主さんが心身の余裕を保つこと」
「わんこが安心して過ごせること」

そのために、上手に外部サービスを取り入れてみませんか?


老犬が利用できる施設の種類

老犬デイサービス(シニア犬デイケア)

人間のデイサービスと同じように、
日中だけ預かってくれて、食事・排泄・見守りなどを行ってくれます。
老犬ホームやペットシッター預かりなどがサービス運営している場合があります。

こんな子におすすめ:

  • 留守番が苦手
  • 認知症で夜間徘徊がある
  • ひとりにすると不安が強い
  • 日中の見守りが必要
  • 他の犬や人と触れ合うのが好き

サービス例:

  • 健康チェック
  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 見守り
  • 簡単なリハビリやマッサージ
  • 認知症ケア
  • 散歩や日光浴

「家では寝てばかりの子でも、デイサービスでは表情が明るくなる」
そんな声も多く、良い刺激になります。


老犬ホーム(長期預かり)

介護が重度になった場合の長期滞在型ケア施設。
24時間の見守りや医療ケアがあるところもあります。


動物病院併設型の介護サービス

獣医師が常駐しているため、持病がある子や
毎日の投薬が必要な子でも安心して預けられます。

メリット:

  • 医療ケアがすぐ受けられる
  • 食事管理・投薬管理が正確
  • 緊急時の対応が早い

デメリット:

  • 料金が高め
  • 予約が取りづらい場合も

訪問介護・ペットシッター

施設に預けるのではなく、
自宅に来てもらってケアをしてもらう方法。

おすすめポイント:

  • 環境の変化が苦手なシニア犬でも安心
  • 短時間だけお願いできる
  • 介助の方法をその場で学べる場合も

「家がいちばん安心できる」
というシニア犬にはとても向いています。


利用前にチェックしたいポイント

デイサービスを利用する時は、
「どんな雰囲気で過ごせるか」を飼い主さん自身が訪問し確認することが大切です。
疑問や質問などは事前にメモして確認忘れの無いようにしましょう。

見学できるか

見学を断る施設は避けた方が安心です。

スタッフの様子と対応

• 職員が利用者や家族に明るく丁寧に接しているか
• スタッフ同士の雰囲気やコミュニケーションが良いかどうか
• 緊急時や体調急変時などの対応体制が整っているか

清潔さ・におい・騒音など施設の状況

• スタッフ・他サービス利用者と犬の関わりが温かく安心できそうか
• 騒音やにおいが気にならず、落ち着いた環境か
• ドッグランや散歩スペースなどの環境が整っているか
• 冷暖房や換気、照明など環境管理が適切にされているか

緊急時の対応

提携病院があるか、急変時にどう対応してくれるのか。

サービスの内容

• 食事や排泄、健康管理など老犬に必要な介護がしっかり行われているか
• 利用できるサービス内容、オプションや料金についての説明が明確か
• 医療ケアやリハビリ対応の有無

必要な持ち物

普段の食事、薬、好きなおもちゃや毛布など。
狂犬病や混合ワクチンの接種証明書の提示が必要な場合が多いです。
(見学の際に施設側に確認しましょう)


利用に際しての注意点

オムツトレーニングをしておく
 高齢犬の場合、施設側からオムツの着用を求められるケースもあります。
 初めての場所でいきなりオムツだと抵抗を感じる子もいるので、事前に自宅で練習して慣らして
 おくと安心です。

最初の利用は短時間から始める
 デイサービスは“知らない場所・知らない人”の連続です。
 いきなり長時間預けてしまうと、わんこにとって大きなストレスになることも。
 まずは1〜2時間程度の短時間利用からスタートし、少しずつ慣れていくのがおすすめです。

他のわんちゃんとの相性を確認する
 施設によっては「個別管理型」「多頭管理型」など、環境がさまざまです。
 他のわんちゃんとの相性や、グループ管理によるトラブルが起こりやすい子の場合は、事前にし
 っかり相談しておくことが大切です。


利用することで得られるメリット

  • 飼い主さんの介護疲れの軽減
  • ひとりの不安時間を減らせる
  • 認知症の進行予防になる
  • 運動やリハビリの機会が増える
  • 社会性や刺激がプラスになる
  • 飼い主さんが“余裕ある笑顔”で向き合える

外部サービスを利用することは、
決して「手を抜くこと」ではありません。

むしろ、
“お互いが穏やかに過ごすための愛情の選択肢”
だと思います。

YouTube:大阪NEWS【テレビ大阪ニュース】


まとめ

老犬の介護は、毎日の積み重ね。
その中で、飼い主さんだけがすべてを抱え込む必要はありません。

外部の力を上手に借りることで、
わんこの生活にも、飼い主さんの心にも“ゆとり”が生まれます。

無理しない介護
ひとりで抱えない介護

それが、長いシニア期を穏やかに過ごすための大切なポイントです。

必要な時に、必要なだけ。
あなたと、あなたの大切な家族のために
“優しい選択肢”を取り入れてみてくださいね

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