シニア犬の季節の過ごし方〜夏と冬に気をつけたい体調管理のポイント〜

ペットの体調管理

シニア犬にとって、季節の変化は若い頃以上に大きな負担になります。
気温や湿度の差に体がついていかず、体調を崩してしまうことも少なくありません。

「うちの子は元気だから大丈夫」そう思っていても、
年齢とともに体温調節機能や代謝がゆっくりになっていきます。
だからこそ、季節ごとのケアを意識することが、
シニア期を穏やかに過ごすための第一歩だと感じています。


夏に気をつけたいこと

夏は、シニア犬にとって一年の中でも最も体への負担が大きい季節です。
体に熱がこもりやすく、脱水や熱中症のリスクが高まります。

  • 室温は 25〜26℃前後 を目安に、エアコンや扇風機で調整
  • 外出時もエアコンはつけたままにしておく
  • 散歩は 朝早くか夕方の涼しい時間帯 に
  • 手でアスファルトを触って熱いようなら、お散歩は控える
  • 室内でも水分補給を忘れずに、常にきれいな水を用意しておく

我が家のフレンチブルドッグ・まめは、犬種的に暑さがとても苦手です。
散歩のときには、保冷剤を包んだタオルを首に巻いて、体を冷やしながら歩いています。

フレンチブルドッグのような短頭種、高齢犬、肥満傾向のあるわんちゃんは、
特に熱中症のリスクが高いと言われていますので、注意が必要です。


🚑 熱中症が疑われた場合の応急処置

1️⃣ 涼しい場所に移動し、太い血管部分(首・脇の下・太ももの付け根)を
 ガーゼやタオルで包んだ保冷剤・濡れタオルなどで冷やす。

2️⃣ 体を水で濡らし、風を当てて体温を下げる。

3️⃣ 水が飲めるようなら、少量ずつ与える。
 意識がもうろうとしている場合は、無理に飲ませないこと。

4️⃣ 応急処置を行ったら、すぐに動物病院へ連絡を。

ボーさん
ボーさん

我が家の高齢犬たちは、夏場になると食欲が落ちます。
鶏むね肉の煮汁をごはんにかけて与えていますが、
それでも食べないときは無理をせず、時間を空けて少量ずつ与えるようにしています。

暑い日のお散歩は、無理をせず「今日はお休み」でも大丈夫。
エアコンの効いた部屋で短く遊ぶだけでも、
わんこの気分転換になり、心も体もリフレッシュできます🐾☀️


冬に気をつけたいこと

寒さが厳しくなる冬は、シニア犬の関節や筋肉に負担がかかります。
冷えは血行を悪くし、体のこわばりや痛みにつながることもあります。

  • 室内は 20〜23℃程度 を目安に、エアコンやストーブで保温
  • 湿度は 50〜60% をキープ(加湿器などを活用)
  • 床からの冷気を防ぐために、マットやカーペットを敷く
  • 玄関・窓際・廊下など冷えやすい場所は避けて寝床を置く

外出時は、犬用コート・セーター・スヌード・腹巻きなどで体温を守りましょう。
特に短毛種や小型犬、高齢犬は必須です。

また、冬は代謝が落ちやすいため、普段より少しだけ食事量を増やすのもおすすめです。
お水も冷たすぎると飲みたがらないことがあるので、
ぬるめの温度にしてあげると代謝のサポートになります。

犬種や年齢、健康状態によって寒さの感じ方は異なります。
特に高齢のわんちゃんは、体温調節が苦手になるため、
しっかりとした防寒対策が大切です。


春と秋の“季節の変わり目”に注意

春と秋は気温の変化が激しく、
体が順応しきれずに体調を崩すシニア犬が増えます。

  • 朝晩の気温差に注意して、服や寝具で調整
  • 食欲や便の状態、歩き方などをよく観察
  • 年に一度の健康診断をこの時期に合わせるのもおすすめ

我が家でも、春と秋には体調を崩す子が出ます。
特に便の状態に変化が出ることが多いように感じます。


日々の小さなサインを見逃さない

季節のケアで一番大切なのは、“気づくこと”
「いつもより寝てばかり」「ごはんを残す」「散歩に行きたがらない」
そんな小さな変化が、体調のサインかもしれません。

日々の様子をメモしておくことで、
獣医師の先生に相談するときにも正確に伝えられます。
少しの変化を見逃さず、早めに対応することが
シニア犬の健康を守る大切なポイントです。


まとめ|季節を一緒に感じながら暮らす

季節の移り変わりは、私たちにとってもわんこにとっても、
日々の暮らしを彩る大切な時間です。

季節の変化の一瞬一瞬を無理のない範囲で一緒に感じながら、
穏やかに過ごしていけたら、それだけで十分幸せだと思います。

今日も、うちの子と過ごすこの季節を
「心地よく、楽しく、安心に」——そんな思いで見守っていきましょう🐾🍀

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