はじめに
シニア犬と暮らしていると、毎日のちょっとした変化に敏感になりますよね。
「昨日より元気がないかな?」「今日は水をよく飲んでいるな…」そんな小さな気づきを見逃さずに記録していくのが 体調日記 です。
私は現在、8歳〜13歳のシニア犬4頭と暮らしています。元気な毎日を過ごしていますが、年齢的には介護期に入ってきており、体調日記の重要性を改めて感じています。
今回は、老犬の介護に役立つ「体調日記のメリット」と「記録のコツ」をご紹介します。
体調日記をつけるメリット
1. 小さな変化に気づける
シニア犬の体調変化は急に現れることもありますが、多くは「少しずつ」進行していきます。
- ごはんを残す日が増えた
- 散歩のスピードが遅くなった
- 水を飲む量が急に増えた
こうした小さな変化は、日記に記録していると「前と比べてどうか」がわかりやすくなります。
2. 獣医師に正確に伝えられる
「なんとなく元気がないんです」と伝えるよりも、
「3日前からごはんを半分残し、昨日はおやつも食べなかった」と具体的に話せる方が、獣医師も診断しやすくなります。
私自身、先住犬の介護の際に 体調日記を持参して診察したら、とてもスムーズに話が進んだ ことを経験しました。
3. 飼い主さん自身の安心につながる
介護中は「この対応で合っているのかな」と不安になることが多いですが、日記を見返すと「昨日より良くなっている」「変化はないから落ち着いて観察しよう」と安心材料にもなります。
記録すべきポイント
体調日記に書いておくと役立つ項目は次の通りです。
- 食事:食べた量、食欲の有無、食べ方の変化
- 水分:飲んだ回数やおおよその量
- 排泄:尿や便の色・硬さ・回数
- 散歩や行動:歩くスピード、元気度、好きな遊びをするかどうか
- 睡眠:寝ている時間、夜鳴きや徘徊の有無
全部書くのは大変なので、まずは「気づいたことを簡単にメモする」程度から始めましょう。

こう言った通常の日記帳を利用するもの良いですね!
我が家の場合
我が家の先住犬は、副腎皮質機能低下症(アジソン病)を患っていました。
この病気は体調の変化が激しく、良い時もあれば急に悪くなることもありました。病院に通う機会も多く、ときには毎日点滴を受けることもありました。
そんな中で「今日の体調を正確に獣医師に伝えられないだろうか?」と考えるようになり、体調日記をつけることにしました。
書いた内容はシンプルで――
- 食欲やごはんを食べた量
- 水を飲んだ回数や量
- 排泄の回数や色、硬さ
- 散歩や日常の行動の様子
といった基本的なことだけ。手の込んだものでなくても十分役立ちました。
記録を持って受診し受付の際に日記を預けると、その日の体調が明確に伝えられ、先生の診断もスムーズになり本当に助かりました。
日記をつける期間は、体調を崩しやすくなってからで良いと思います。元気な時期はお休みしても大丈夫です。
そしてつい最近、その体調日記(当時は手帳)を見返してみました。
「そうだ、こんなこともあったな…」と思い出しながら読み進めるうちに、当時は辛かった記録が、今は愛犬が一生懸命生きた証として残っていることに気づきました。
それは私にとって、大切な宝物です。


日記は 事前に預けられるので手帳に手書きが私は良いと思います。その上で特に「おかしいな?」と思った時は、動画や写真を一緒に残すようにしています。
続けるコツ
- 無理をしない:「全部書かなくちゃ!」と思うと続きません。箇条書き一行でもOK。
- 習慣にする:ごはんや散歩の後にサッと書くと長続きします。
- 家族で共有する:複数人で世話をしている場合、同じノートやLINEグループで記録すると安心です。
まとめ
体調日記は、老犬の介護を「大変なこと」から「一緒に観察して支えること」へと前向きに変えてくれるツールです。
- 小さな変化に早く気づける
- 獣医師に正確に伝えられる
- 飼い主さん自身の安心につながる
「気づく → 記録する → 相談する」この流れを習慣にすることで、愛犬の健康を守る大きな力になります。


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