はじめに
シニア犬の介護は、愛情にあふれる素晴らしい時間である一方、飼い主さんにとっては体力的にも精神的にも負担がかかるものです。
「もっとしてあげたい」「ちゃんと世話しなきゃ」と思う気持ちはとても尊いのですが、頑張りすぎて飼い主さん自身が疲れてしまうと、結果的にペットの介護にも影響してしまいます。
そこで今回は、飼い主さんの心と体を守るセルフケアについてまとめました。
「無理せず、続けられる介護」を目指すためのヒントにしてみてください。
介護で起こりやすい飼い主の負担
1. 身体的な負担
・重くなったペットを抱える
・夜鳴き対応で睡眠不足になる
・通院や買い物で時間を取られる
これらは毎日の積み重ねで、腰や肩を痛めたり、慢性的な疲労につながります。
2. 精神的な負担
・「ちゃんとできているかな」と不安になる
・ペットの体調が悪化すると気持ちが落ち込む
・介護が長期化し、孤独やストレスを感じる
飼い主さんが心をすり減らしてしまうと、笑顔で接することも難しくなります。
3. 経済的な負担
医療費や介護グッズの出費が増えることもプレッシャーのひとつです。
「お金の心配」が重なると、さらに気持ちに余裕がなくなってしまいます。
セルフケアのポイント
1. 睡眠と休養を大切に
介護中は夜間の対応で睡眠が乱れがちです。
できるだけ昼間に短い仮眠を取り入れたり、家族に協力をお願いして交代で休む時間を作りましょう。
2. 完璧を目指さない
「全部自分でやらなきゃ」と思うと疲れてしまいます。
・介護用グッズ(スロープ・マット・サポーターなど)を活用する
・ペットシッターや老犬ホームの短期預かりを検討する
こうしたサービスを「甘え」ではなく「工夫」と考えると気持ちが楽になります。
3. 気持ちを吐き出す
介護の大変さは、同じ経験をしていない人には伝わりにくいこともあります。
・ブログやSNSで発信する
・ペット仲間と情報交換する
・信頼できる人に話す
言葉にすることで気持ちが整理され、孤独感も軽くなります。
4. 飼い主さん自身の健康管理
・定期的な健康診断を受ける
・栄養バランスを意識した食事をとる
・軽いストレッチや散歩で体を動かす
ペットと一緒に外の空気を吸うだけでも、心と体はリフレッシュされます。
我が家の工夫
私自身、4頭のシニア犬と暮らしています。
介護はまだ本格的に始まっていませんが、先を考えて「自分が無理せず続けられる仕組み」を意識しています。
- 犬ごとに**決まった居場所(ベッドやマット)**を用意して安心させる
- 日々の小さな変化は体調日記にまとめておき、病院でスムーズに相談できるようにする
- 私自身も散歩のときに深呼吸し、わんこと一緒に「心の休憩時間」を作る
こうした小さな積み重ねが「続けられる介護」につながると思っています。
まとめ
シニア犬の介護は、飼い主さんにとっても大きな挑戦です。
だからこそ、飼い主さん自身のセルフケアが一番の土台になります。
- 睡眠と休養を意識する
- 完璧を目指さず、グッズやサービスを活用する
- 気持ちを吐き出し、仲間とつながる
- 自分の健康も大切にする
介護は「一人で頑張るもの」ではなく、「支え合いながら続けていくもの」。
飼い主さんが元気で笑顔でいることが、ペットにとっても最高の安心につながります。

実際の介護体験記を読むことは、とても勉強になりますね!
そして一人ではないと思えます
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