シニア犬が頑固になった?イライラしてしまう飼い主の気持ちと向き合い方

ペット介護の基本

最近、我が家のわんこ達は本当に“頑固さん”です。

散歩中、気になる匂いを見つけると――
もう動きません。

特に田舎暮らしの我が家。
野生動物の通った匂いなんて最高の情報源。

しばらくそこから離れない。

リードをちょんちょん。
「もう行くよ」と声をかける。

……無視。

若い頃は少し言えばすぐに切り替えてくれたのに。

最近は“我が”が優先。

気に入らないことがあると、うーうー唸ることも。

休みの日は気が済むまで付き合えるけれど、
仕事の日はそうもいかない。

正直に言うと――
イラっとする日もあります。

叱ってしまって、後で後悔。

でも、可愛い。
愛おしい気持ちは変わらない。

これの繰り返し。

これも、シニア犬なんでしょうね。


シニア犬が“頑固”に見える理由

実は、頑固になったのではなく、
変化が起きていることが多いです。

① 嗅覚への依存が強くなる

視力や聴力が少しずつ落ちてくると、
嗅覚がより重要な情報源になります。

匂いはニュース。
匂いは世界。

だからこそ、簡単には離れられないのです。


② 体の違和感や余裕の減少

若い頃は我慢できたことも、
今は少しつらい。

・関節がこわばる
・疲れやすい
・触られるタイミングが嫌なこともある

唸りは攻撃ではなく、
「今はやめてね」というサイン。


③ 安心できるパターンを守ろうとする

シニア犬は変化が苦手になります。

散歩コース、匂いチェック、歩くペース。

“いつも通り”が安心。

それを守ろうとする姿が、
頑固に見えることもあります。


では、飼い主はどうすればいい?

① 匂いタイムを最初に作る

散歩の最初の数分は、思いきって自由時間に。

匂いを嗅ぐことは、シニア犬にとって大切な情報収集の時間です。

「今日はここまでね」と区切りをつけることで、
その後の切り替えが少しスムーズになることもあります。

シニア犬は急な変化を好みません。
いきなりやり方を変えるのではなく、少しずつ試していくと安心です。


② 引っ張るより、方向転換

強くリードを引くよりも、

・自分がゆっくり逆方向に歩いてみる
・低く落ち着いた声で呼びかける
・歩くテンポを少し変えてみる

こうした小さな工夫の方が、意外とうまくいくことがあります。

怒って動かすのではなく、
「気づいたら一緒に動いていた」くらいが理想。

こちらも一度でうまくいかなくて大丈夫。
少しずつ、関係を整えていけばいいのだと思います。


③ 唸りは境界線

唸ったら距離を少し取る。

怒るよりも、
「嫌なんだね」と受け止める。

それだけで関係は壊れません。


それでもイラっとする日もある

理想はわかっている。

でも、仕事の日は急いでいる。

時間がない。

そんなときに動かない。

イラっとしてしまう。

それ、普通です。

完璧な介護なんてありません。

叱ってしまった日も、
後悔した日も、

ちゃんと愛は伝わっています。

後悔できる人は、ちゃんと愛しています。

コントロールから、伴走へ

若い頃の私は、
どこかで“コントロールする飼い主”でした。

散歩のペースも、
歩く方向も、
やめるタイミングも、

最終的に決めるのは私。

少しリードを引けばついてきてくれる。
声をかければすぐに反応してくれる。

主導権は、ほぼこちら側にありました。

でも今は違います。

匂いを嗅ぐ時間。
立ち止まる時間。
「今は動きたくない」という意思。

全部を私が決めることはできない。

半分は、わんこ達のペース。

半分ずつ。

私は最近、
“コントロールする飼い主”から
“伴走する飼い主”に変わってきたのかもしれません。

前を引っ張る存在ではなく、
横で歩く存在。

急がせるのではなく、
合わせることを覚える。

それは少し不便で、
少しもどかしい。

でも同時に、

深い関係になってきた証でもあるのかなと感じています。


頑固は「衰え」ではない

少し見方を変えてみると、

頑固=意思がある。

自分のペースを守ろうとする力。

それは意志を持って生きている証拠。

若い頃の素直さとは違うけれど、
今のその子の個性。


まとめ

シニア犬が頑固に見えるときは、

・感覚の変化
・体の変化
・安心を守ろうとする本能

が背景にあることが多い。

無理に従わせなくていい。

でも、完全に主導権を渡さなくてもいい。

半分ずつ。

伴走する関係。

イライラしても大丈夫。

後悔しても大丈夫。

可愛いと思えているなら、
それで十分です。

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