介護期はできるだけ短くしたい|シニア犬の健康寿命を考える

ペット介護の基本

「介護が少ないほうがいい」と思うのは冷たいこと?

愛犬には、できるだけ長く生きてほしい。
これは、きっとすべての飼い主さんに共通する気持ちだと思います。

でも同時に、
「できるだけ苦しまないでほしい」
「辛い時間は、なるべく少なくあってほしい」
そう思うのも、同じくらい自然なことではないでしょうか。

介護期が短いほうがいい、と思うと
どこか冷たい考え方のように感じてしまうことがあります。

けれど私自身は、
元気な時間をできるだけ長く過ごしてほしい
そう願う気持ちの延長線に、この考えがあると思っています。


健康寿命とは?ただ長く生きることとの違い

「寿命」と「健康寿命」は、少し意味が違います。

健康寿命とは、

  • 自分で歩ける
  • 自分で食べられる
  • 穏やかに、安心して過ごせる

そんな時間のこと。

ただ生きている期間を伸ばすことよりも、
“その子らしく過ごせる時間”をどれだけ守れるか
私は、そこを大切にしたいと思っています。


私が「介護期は短くていい」と思う理由

私がこの考えに至ったのは、
アジソン病で亡くなった愛犬・虎鉄の存在が大きいです。

虎鉄は、病気と向き合いながら治療を続けていました。
当時の私は、
「飼い主としてできることは、すべてやりたい」
そう思い、病院での治療を選びました。

毎日病院に通い、
飲む薬の量は少しずつ増え、
虎鉄の体は、目に見えて弱っていきました。

それでも、
「今は耐える時期なんだ」
「これが正解なんだ」
そう自分に言い聞かせながら、
約1ヶ月半、毎日病院へ通いました。

けれど今振り返ると、
治療を重ねるほど、虎鉄のストレスは確実に増していったのだと思います。

病院という環境。
慣れない処置。
毎日の通院。

虎鉄は、とても辛そうでした。

あの時の治療が、本当に虎鉄のためだったのか。
寿命を延ばす処置が、正解だったのか。

正直、今でも答えは出ていません。

ただひとつ思うのは、
もっと早く「違和感」に気づいていれば
闘病生活になったとしても、
虎鉄のストレスを減らす工夫ができたのではないか、ということです。

これは後悔ではありません。
思い悩んでいるわけでもありません。

今こうして振り返ることで、
「じゃあ、これから何ができるか」を考えているのだと思っています。


健康寿命を延ばすために、飼い主ができること

食事|特別じゃなくていい、続けられること

健康を考えると、
つい「完璧な食事」を目指したくなります。

でも私は、
続けられることが一番大切だと思っています。

  • 毎日じゃなくていい
  • 手作りじゃなくてもいい
  • その子が「おいしい」と感じられること

食べることは、生きること。
無理をしない食事が、結果的に体を守ってくれます。

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睡眠|よく眠れる毎日は、最高の健康法

シニアになると、寝ている時間が増えます。
でもそれは、悪いことではありません。

安心できる場所で、
邪魔されずに、ぐっすり眠れる。

それだけで、体も心も回復します。

無理に起こさない。
刺激を与えすぎない。
「静かな時間」を大切にすることも、健康管理のひとつです。

関連記事:シニア犬にとって大切な「眠りの時間」


ストレスを減らす暮らし

若い頃のような刺激は、
シニア犬にとっては負担になることもあります。

  • 無理な運動
  • 過度な外出
  • 飼い主さんの焦り

「やらない勇気」を持つことも、
愛情のひとつだと思っています。

関連記事:シニア犬のストレス解消方法|穏やかに過ごすための工夫と我が家の実例


病気は、早期発見がいちばんやさしい

健康診断は、
病気を探すためだけのものではありません。

「今は元気」を確認するためのもの。
そして、
小さな変化に早く気づくための手段です。

重くなる前に気づければ、
選択肢は増えます。
愛犬の負担を減らすこともできます。

関連記事:シニア犬 健康診断 いつから?内容・費用・受け方を体験談で解説


すべてを完璧にしなくていい

ここまで読んで、
「全部できないかも」と感じた方もいるかもしれません。

でも、完璧じゃなくていいんです。

できない日があってもいい。
迷いながらでもいい。

飼い主さんが疲れ切ってしまっては、
愛犬も安心できません。


まとめ|元気な時間を、できるだけ長く

介護期をできるだけ短くしたい、という思いは
冷たい考え方ではないと、私は思っています。

それは、
元気な時間を長く過ごしてほしい
苦しい時間を少しでも減らしてあげたい
という、愛情から生まれた考えです。

今日できることを、今日できる分だけ。
無理せず、穏やかに。

愛犬と一緒に、
ゆっくり年を重ねていけたら、それで十分だと思っています。

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