はじめに
シニア期を迎えた愛犬にとって「歯の健康」は、食欲や体調、そして生活の質に直結する大切なテーマです。
歯周病や歯石は見逃されがちですが、放置すると食欲不振や体重減少だけでなく、心臓や腎臓といった全身の臓器にも悪影響を与えることがあります。
今回は、シニア犬の歯の健康を守るためにできること、そして我が家の愛犬・まめ(フレンチブルドッグ 8歳)が実際に歯石除去と抜歯を受けた体験談を交えてまとめます。
シニア犬に歯のケアが必要な理由
- 歯周病は寿命に影響する
歯周病菌は口内だけでなく血流に乗って全身に回り、心臓病や腎臓病を悪化させるリスクがあると言われています。 - 食欲不振や体力低下につながる
歯が痛いと食べることを避けるようになり、栄養不足や筋力低下を招きやすくなります。 - 見た目の若々しさも保てる
口臭や歯石は「年だから仕方ない」と思いがちですが、実はケア次第で大きく変えられます。
毎日のケアでできること
1. 歯磨き習慣をつける

理想は毎日の歯磨き。犬用の歯ブラシやガーゼを使って、無理のない範囲で行いましょう。
最初は嫌がる子も多いので、**「1本だけ」「ガーゼで撫でるだけ」**から始めると続けやすいです。
2. デンタルガムや噛むおもちゃ

歯磨きが苦手な子にはデンタルガムや専用のおもちゃも有効です。噛むことで歯垢を減らすサポートになります。
3. 飲み水に混ぜるケア商品

最近では、飲み水に混ぜるだけで口腔ケアができるサプリや液体もあります。歯磨きが難しい子におすすめです。
動物病院でできるケア
1. 歯石除去
獣医師によるスケーリング(歯石取り)は、口内環境をリセットするために効果的です。ただし全身麻酔が必要なため、体調を見ながら検討することが大切です。
2. 抜歯
歯周病が進行してグラグラになってしまった歯は、痛みや炎症の原因になるため抜歯することがあります。
我が家の体験談:まめの抜歯手術
我が家の8歳のフレンチブルドッグ・まめは、先日、歯石取りと抜歯の手術を受けました。グラグラしていた 前歯2本と奥歯1本 が、残念ながら抜歯対象となりました。
以前からまめの口臭が気になっており、「内臓の病気かも?」という不安もあって、健康診断の血液検査に動物病院へ行った際に獣医師の先生に相談しました。診てもらうと、歯茎に触れただけで出血があり、「血液検査に問題がなければ、歯からくるものかもしれません」と言われたのです。そこで歯石除去を検討することになりました。
ただ、歯石除去は全身麻酔が必要です。特にフレンチブルドッグのような短頭種は、麻酔管理が非常に難しくリスクがあるとの説明を受けました。正直とても悩みましたが、「このまま放置する方がもっと怖い」と思い切ってお願いすることにしました。
手術後は無事に悪い部分が取り除かれ、今は大きな安心感があります。これからは定期的に歯の健康チェックを行い、早めの対応を心がけようと思います。
👉 改めて感じたのは、「まだ大丈夫」と先延ばしせず、早めに歯科治療を検討することが本当に大切だということです。
「歯は命」という言葉は、人間だけでなく犬にも当てはまります。今ある歯を大切に守ってあげましょう。
我が家での工夫
- ドライフードだけでなく、柔らかめのトッピングを加えて咀嚼を助ける
- 歯磨きができない日は、ガーゼで軽く拭くだけでもOKと割り切る
- 定期的に病院受診し口臭や歯茎の赤みをチェックする
「無理せず続けられる工夫」が、結局は長続きする秘訣です。
飼い主さんにできるサポート
- 日常の観察
口臭が強くなった、よだれが増えた、食べ方が変わったなどは要チェック。 - 定期健診
年に1回は動物病院で口内チェックを受けると安心です。 - 正しいグッズ選び
歯ブラシやデンタルガムは犬の大きさ・噛む力に合ったものを選びましょう。
まとめ
- 歯の健康はシニア犬のQOL(生活の質)を大きく左右します。
- 毎日の小さなケアで「歯周病ゼロ」を目指しましょう。
- 我が家のまめのように、治療で痛みがなくなると、食事の楽しみが戻ってきます。
歯のケアは、愛犬の笑顔と健康を守る大切な習慣です。
「できることから少しずつ」で構いません。一緒に取り入れていきましょう。
内部リンク
👉 関連記事もどうぞ:


コメント