はじめに
「もしペットの介護が必要になったら?」
そう考えると、少し不安になりますよね。
私も今、4頭のシニア犬と暮らしています。
8歳のフレンチブルドッグ、推定9歳の保護犬、そして推定13歳の保護犬が2頭。みんなまだまだ元気ですが、やはり年齢を重ねてきたことを感じる瞬間が増えてきました。
「介護」と聞くと、多くの人は「大変そう」「自分にできるのかな…」と考えてしまうと思います。
実際、私自身も6年前に初めての愛犬を病気で亡くしたときは、介護が辛くて仕方がありませんでした。知識も経験もなく、右も左も分からない中での介護は、気持ちに余裕がなく、笑顔で接することが難しい日々でした。
だからこそ、**“明るい介護”**をテーマにしています。
「介護=暗いもの」と思い込んでしまうと、飼い主さんの気持ちまで沈んでしまいます。でも、日々の中に小さな工夫を取り入れることで、ペットとの時間はもっと穏やかで、やさしいものになると感じています。

介護の準備で心が軽くなる
ペットの介護というと「急に始まる大変なこと」と思いがちですが、実は少しずつ準備しておくだけで、ぐっと気持ちが楽になります。
私が普段から心がけているのは「できる準備は先にやっておく」こと。具体的にはこんな工夫をしています。
- 健康チェックを習慣にする
食欲や排泄、散歩の様子などを毎日観察します。特に犬なら散歩の時間、猫なら遊びの時間は自然にチェックできる大切な瞬間です。 - 体調日記をつける
「昨日よりお水をよく飲んでいる」「今日はおやつを食べなかった」など、ほんの小さなことでもメモ。数日分の記録があると、病院に行くときにとても役立ちます。 - 安心できる居場所を整える
お気に入りのベッドや、すべりにくい床マットを準備するだけでも安心感が増します。ストレスを減らし、足腰の負担を軽くして怪我の予防にもなります。
こうした準備は「介護が始まったときのため」だけではなく、今の生活を快適にする工夫にもつながります。
「あれ?何か変かも?」に気づくことが大切
シニア期に入ったわんこ達と暮らしていると、**「いつもとちょっと違うな?」**と感じる瞬間があります。
たとえば――
- ごはんを残す日が増えた
- お水をよく飲むようになった
- 散歩のときに歩くスピードがゆっくりになった
- 途中で立ち止まったり、帰りたがることが増えた
- お昼寝の時間が長くなった
こうした小さな変化も、実は体からのサインかもしれません。
大切なのは「まあ大丈夫だろう」と流さないこと。
まずは必ずメモしておき、何日か続くようなら獣医さんに相談しましょう。
動物は「調子が悪い」と言葉で伝えることができません。だからこそ、一緒に暮らしている私たちが小さな変化に気づくことが、なにより大切なんです。
もし「おかしいな?」と感じたら、体調日記を持って受診すると獣医さんも診断しやすくなります。
これは私自身、実際にとても助かった経験です。
「気づく → メモする → 相談する」
この流れを意識するだけで、不安が安心に変わります。
まとめ
ペットの介護というと「大変なもの」と考えてしまいがちですが、実際には 小さな準備と気づき の積み重ねが大切です。
- 日々の健康チェックや体調日記で安心を積み重ねる
- 安心できる環境を整えておく
- ちょっとした変化を見逃さず、メモして獣医さんに相談する
この3つを心がけるだけで、介護は「不安」から「安心」に変わり、飼い主さん自身の気持ちも軽くなります。
私はこれからも「明るい介護」をテーマに、学んだことや経験をシェアしていきたいと思います。
あなたと、あなたの大切なご家族が、幸せで前向きな介護期を過ごせますように――。
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