シニア犬が積極的に食べたほうが良い自然食材とは?

ペットの体調管理

—食事編とおやつ編でわかりやすく紹介します—

犬がシニア期に入ると、体の変化とともに必要な栄養や食べやすい食材が大きく変わってきます。
若い頃はなんでも元気に食べられた子でも、年齢とともに胃腸が弱くなったり、消化に時間がかかったり、食にムラが出るようになることがあります。

我が家でも8〜13歳の4頭と暮らしていて、シニア期の子たちを見ていると
「負担の少ない自然な食材」
「消化しやすい調理」
「その子の体調に合わせた工夫」

がとても大切だと感じています。

この記事では、シニア犬に 積極的に取り入れたい自然な食材 を、
“食事編” と “おやつ編” に分けて紹介します。


■ シニア期に自然食材を積極的に与えたほうが良い理由

年齢とともに、体のいろいろな機能がゆっくりと低下していきます。

  • 消化力が落ちる
  • 胃腸がデリケートになる
  • 腎臓や肝臓の働きが弱くなる
  • 噛む力が弱くなる
  • 免疫力が低下しやすい
  • 食欲にムラが出るようになる

こうした変化の中で、
負担が少なく、自然に近い食材 を選ぶことは、シニア犬の体を守るためにとても効果的です。

“積極的に” と言っても特別なものを増やす必要はなく、
いつもの食材の選び方や調理を少し工夫するだけ で、驚くほど体が楽になる子も多いのです。


■【食事編】シニア犬に積極的に与えたい自然な食材


● 鶏むね肉・ささみ

低脂肪で消化に優しく、シニア期のたんぱく源として理想的。
脂質の多い部位より臓器への負担が圧倒的に少なくなります。

ポイント

  • 茹でる・蒸すなど脂を落とす調理
  • 大きいと消化しにくいので細かく刻む

● 白身魚(タラ・スズキ・鱈など)

脂質が少なく、胃腸が弱ったシニアでも安心。
香りが良く食欲アップにも効果的。


● 鮭(サーモン)

オメガ3脂肪酸が豊富で、抗炎症作用・皮膚ケア・脳の健康に役立ちます。
焼く場合は必ず骨を取り除き、塩なしで。


● 野菜(にんじん・かぼちゃ・さつまいも・ブロッコリー)

ビタミンや抗酸化成分、食物繊維が豊富。
腸内環境を整えることで免疫ケアにもつながります。

調理のコツ

  • 必ず柔らかく煮る
  • 消化の負担を減らすため細かく刻む
  • 皮をむくとより消化しやすい

● きのこ類

βグルカンで免疫サポート。
細かく刻んでスープ煮にするのがベスト。
※ 少量でOK


● 豆腐

高タンパク・低脂肪・消化が良い“優しいたんぱく源”。
食欲が落ちた日のサポートにも最適。


● 雑炊・おじや・スープ煮

シニア期の消化を助けるため、
「水分+温かさ」 を意識すると体がとても楽になります。

我が家のシニアたちも、スープ多めのご飯にすると食いつきが良くなります。


■【おやつ編】シニア犬におすすめの自然おやつ

市販のおやつは便利ですが、脂質や塩分が多いものも。
シニア期は 自然食材のシンプルおやつ が体に優しくおすすめです。


● 温野菜キューブ(にんじん・かぼちゃ・さつまいも)

やわらかく、ほんのり甘く、シニア犬でも食べやすい。
噛む力が弱い子にも安心。


● りんご・梨(皮なし or 皮ごと※要注意)

水分が多く、ビタミンも豊富。
ただし皮ごと与える場合はしっかり洗うことが大切。


● 鶏むね肉の蒸しキューブ

低脂肪で万人ウケする“ど定番”。
少量でも満足感が高い。


● 白身魚のほぐしおやつ

香りが良く、食欲不振の日にもおすすめ。


● さつまいもペースト

喉に詰まりにくく、嚥下が弱い子にも優しい。


● 柔らかい干し芋

砂糖なし・自然な甘み。ただしカロリーは高めなので少量。


● ヨーグルト水

無糖ヨーグルトを少量の水で薄めたもの。
腸ケア+水分補給が同時にできる。


■ 我が家のシニアたちのおやつ事情

我が家でも、シニア期に入ってからは
果物や甘味のある野菜を積極的におやつとして取り入れる ようになりました。
自然な甘みは、体への負担が少なく、噛む力が弱くなった子でも食べやすいからです。

特にどの子も大好きなのが
かぼちゃ・さつまいも・りんご の3つ。

かぼちゃやさつまいもは柔らかく蒸して小さく切り、
りんごは栄養価が高いため“皮ごと”与えていますが、
農薬やワックスが気になるので、
重曹水につけてしっかり洗う ようにしています。

▼ 重曹水の簡単な作り方

  1. 水1Lに対し、重曹小さじ1を混ぜる
  2. りんごを2〜3分浸け置き
  3. その後、流水でしっかりすすぐ

ほんのり甘い自然おやつは、我が家のシニアたちの楽しみのひとつ。
体に優しく、美味しくて、安心して与えられるのでとても重宝しています。


■ 初めて与えるときの注意点

自然食材でも、シニア犬は慎重さが必要です。

  • 最初は 少量から
  • アレルギーが出ないか観察
  • 消化不良(軟便・胃もたれ)がないか確認
  • 持病がある場合は獣医へ相談

“体に良い食材でも、その子に合うかどうかが一番大切” です。

ボーさん
ボーさん

我が家のフレンチブルドッグのまめはアレルギー持ちです。
大好きなりんごでも、種類によって反応が出てしまうこと があります。

以前はそのことを知らずに普通に与えていたのですが、
時々、足の指の間に水泡のような症状が出ることがあり、気になって市販のアレルギー・不耐性検査を受けてみたところ、特定の種類のりんごにアレルギー反応がある ことが分かりました。

アレルギーがある子は、同じ食材でも種類によって反応が出ることもあります。
そのため、最初は少量から与え、体に変化がないかよく観察することがとても大切です。

もし不安がある場合は、私のように一度アレルギー検査を受けておくと、
「何が合うのか・何が合わないのか」が分かり、安心につながりますよ。



■ まとめ:自然な食材は、シニア犬の体に優しい贈り物

シニア期は体の変化が大きく、食事の工夫が健康に直結します。

  • 脂質の少ない自然なたんぱく源
  • 消化しやすい温かいご飯
  • 自然食材のおやつ
  • その子の体調に合わせた柔軟な調整

どれも特別なことではなく、
ちょっとした工夫で毎日の食事が“体に優しい時間”に変わります。

愛犬がシニアになっても、ご飯を楽しみ、穏やかに健やかに過ごせますように。

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