犬にとってお散歩は「運動」だけでなく、「気分転換」「飼い主とのコミュニケーション」「外の世界とのつながり」といった大切な時間です。シニア期に入ると若い頃のように走り回ることは減りますが、それでも体と心の健康を守るために運動は欠かせません。
ただし、シニア犬のお散歩には工夫が必要です。無理をせず、その子の体力や体調に合わせたペースを心がけることで、元気なシニアライフをサポートできます。
シニア犬のお散歩で気をつけたいポイント
- 距離より質を意識する
長距離を歩かなくても大丈夫。短い時間でも「ゆっくり」「安全に」歩くことが重要です。 - 歩くペースは犬に合わせる
シニア犬は筋力や関節が弱っているため、以前より歩くスピードが遅くなります。無理に引っ張らず、のんびり歩きましょう。 - 気温や天候に注意
夏は熱中症、冬は冷えから関節痛を悪化させることがあります。朝夕など涼しい時間帯を選ぶと安心です。 - 休憩をはさむ
途中で座りたがったり、立ち止まることがあります。その時は無理をせず、ベンチや日陰で休ませましょう。
お散歩以外の運動方法
「今日は雨でお散歩ができない」という日でも、室内でできる軽い運動があります。
- 室内ウォーキング:廊下やリビングを数分歩くだけでも十分。
- おもちゃ遊び:ボールやぬいぐるみを軽く投げて持ってこさせる。
- ストレッチやマッサージ:筋肉をほぐして血行を良くする。
無理に体を動かさなくても、「一緒に体を動かす」ことが愛犬にとって楽しい時間になります。
関節や筋力を守る工夫
シニア犬は関節や足腰に負担がかかりやすいので、こんな工夫もおすすめです。
- 滑りにくいマットを床に敷く
- 踏み台やスロープを活用する
- 散歩時は関節サポーターやハーネスを使用する
実際に私の家でも、13歳の子にはソファに登るための踏み台を置いています。それだけで無理なく移動でき、足腰への負担が減りました。
シニア犬が楽しめるお散歩の工夫
シニア犬にとっては「歩く」だけでなく「外の空気を感じる」ことも大切です。
- 公園でベンチに座りながら外の景色を眺める
- 匂いを嗅ぐ時間をたっぷり取る
- 他の犬や人との交流を楽しむ
短い距離でも「外に出ること」が心の刺激になり、元気の秘訣になります。
我が家のシニア犬たちのお散歩事情
わが家の13歳コンビは、若い頃のように長距離は歩けませんが、ゆっくりと近所を散歩するだけでも満足そうです。特に「匂いチェック」が大好きで、立ち止まっては鼻をクンクン。これも大切な「脳トレ」になっていると感じています。
8歳のフレンチブルドッグはまだ元気いっぱいですが、体重管理と関節ケアを意識して短めのお散歩をしています。個性に合わせた工夫で、みんなが楽しめる時間を作ることを心がけています。

まとめ
- シニア犬のお散歩は「距離より質」が大切
- 天候や体調に合わせて無理のない範囲で続ける
- 室内運動やマッサージも効果的
- 「歩くこと」だけでなく「匂いを嗅ぐ」「景色を楽しむ」ことも大切
シニア犬にとって運動は「元気を維持するため」だけでなく、「楽しい時間を過ごすため」にも欠かせません。その子に合ったペースでお散歩や運動を工夫し、明るく穏やかなシニアライフを一緒に楽しんでいきましょう。
👉 次回は「シニア犬の心を元気に保つ工夫」についてお話しします。


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