シニア犬にとって大切な「眠りの時間」

ペット介護の基本

シニア期を迎えた犬にとって、睡眠と休養は健康を支える大切な時間です。
人間と同じように、年齢を重ねると睡眠リズムが変わり、若い頃とは違う過ごし方が必要になってきます。

「よく寝ているけど大丈夫かな?」
「夜中に起きて歩き回ることが増えた…」

そんな変化に戸惑う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、シニア犬が安心してぐっすり眠れるようにするための工夫をご紹介します。

シニア犬の睡眠に見られる変化

1. 睡眠時間が長くなる

シニア犬は一日の大半を寝て過ごすことがあります。若い頃のように活発に動く時間が減り、その分休養が必要になるためです。

2. 夜鳴きや徘徊が出ることも

犬も高齢になると、認知機能が低下し、夜に不安になって鳴いたり、家の中を歩き回ることがあります。
これも加齢による自然な変化の一つですが、飼い主さんにとっては心配や負担になることもあります。

3. 寝場所へのこだわりが強くなる

年齢を重ねると「決まったベッドやマット」でしか落ち着けない子も増えてきます。
我が家でも、それぞれのわんこが決まった場所を持っていて、そこが一番安心できる様子です。

ぐっすり眠れる環境作りのポイント

1. 静かで安心できる場所を用意する

テレビや人の出入りが少ない静かな場所にベッドを置きましょう。
安心できる「自分だけの場所」があると、わんこは落ち着いて眠れます。


2.体にやさしい寝具を選ぶ


関節に負担がかからない低反発マットや、洗えるベッドがおすすめです。
床ずれ防止のために、通気性の良いクッションや防水シーツを組み合わせると安心です。

ただし、我が家の場合、夏場はどうしてもベッドやマットを嫌がり、涼しい床で寝ていることが多いんです。
そんな時には **床ずれ防止の肘サポーター** を活用しています。
これなら硬い床でも関節が直接当たりにくくなり、安心して見ていられます。

もし同じように「床で寝ることが多くて心配」という子がいたら、こうしたサポーターを試してみるのもおすすめです。

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3. 温度と湿度を快適に保つ

シニア犬は体温調整が苦手になるため、室温や湿度の管理も大切です。
冬は冷えないよう毛布やヒーターを、夏は熱中症を防ぐためエアコンを活用しましょう。

シニア犬の場合、エアコンの設定温度は通常より少し高めの25℃前後、湿度は50%〜60%が理想とされています。暑がったり、寒がったりする様子をよく観察しながら温度調整してあげて下さい。

4. 夜間の不安をやわらげる工夫

夜鳴きや徘徊が見られる場合は、足元にマットを敷いて転倒防止をしたり、常夜灯をつけて暗闇を避けると安心します。

飼い主ができる休養サポート

1. 一緒にリラックスする時間を作る

軽いマッサージやブラッシングは、スキンシップにもなり心を落ち着ける効果があります。

2. 日中の適度な活動で夜の眠りを深くする

軽い散歩や遊びを取り入れることで、夜の睡眠が安定しやすくなります。
また、夜の睡眠を安定させるには日光浴が効果的とされています。日中の暖かい日差しを取り入れることで体内時計を正常に戻すことも大切です。

3. 獣医師と相談する

夜鳴きや不眠が長引く場合は、病気が隠れている可能性もあります。
体調日記をつけて受診すれば、先生も判断しやすくなります。

まとめ

シニア犬にとって睡眠と休養は、健康と安心を支える大切な時間です。

静かで安心できる寝場所を用意する
– 体に優しい寝具を整える
– 温度・湿度を調整して快適にする
– 不安をやわらげる工夫を取り入れる

こうした小さな工夫が、愛犬の「ぐっすり眠れる毎日」につながります。

「眠っている姿を見て安心できる」
そんな時間を大切にしながら、シニア犬との暮らしを穏やかに過ごしていきましょう。

次回は「シニア犬におすすめのフードと食事の工夫」についてご紹介します。

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