シニア犬の介護サービスとは?老犬ホームやペットシッターの上手な活用法

ペット介護の基本

はじめに

シニア犬と暮らしていると、介護の負担を「自分ひとりで抱え込まなければ」と思いがちです。
でも実際には、介護をサポートしてくれるサービスがたくさんあります。上手に利用すれば、飼い主さんの心と体の負担を軽くし、愛犬にとっても快適な生活を守ることができます。

この記事では、代表的な介護サービスの種類やメリット・デメリット、選び方のポイントをまとめました。私自身も4頭のシニア犬と暮らしている中で「もしもの時はこう考えている」という視点も交えてお伝えします。


シニア犬の介護サービスの種類

1. 老犬ホーム

老犬ホームは、人間でいう「介護施設」のような場所です。短期預かりから終身まで対応する施設もあり、専門のスタッフが常駐してケアしてくれます。

  • メリット:24時間体制でのケア、医療対応が可能、飼い主の負担が大幅に軽減される
  • デメリット:費用が高額、慣れない環境でストレスになる可能性

料金の目安は、月額8万円〜20万円前後(犬種や体重によって変動)です。終身預かりプランを用意している施設もあります。


2. 訪問型ペットシッター

自宅にシッターさんが来て、散歩、食事、服薬、排泄の補助などを行ってくれるサービスです。

  • メリット:住み慣れた自宅で過ごせるためストレスが少ない、必要な部分だけお願いできる
  • デメリット:合鍵を預ける必要があり、信頼できる人を選ぶことが大切

料金は1回あたり5,000円前後が目安。時間や依頼内容によって増減します。


3. 動物病院のデイケア

近年増えてきたのが、動物病院が提供する「デイケア」サービスです。日中だけ預かってもらい、医療的なチェックやリハビリを受けられます。

  • メリット:医療スタッフがいる安心感、健康管理と介護を同時に受けられる
  • デメリット:病院によっては予約が取りにくい、費用が比較的高め

料金は1日5,000円〜1万円程度医療ケアを含むためやや高額ですが、その分の安心感があります。


4. 介護対応トリミングサービス

高齢犬に配慮したトリマーさんによるシャンプーや爪切り、被毛ケアのサービスです。

  • メリット:自宅では難しいケアをプロにお願いできる
  • デメリット:送迎や移動が必要な場合、ペットに負担がかかることも

メリットとデメリットの整理

サービス種類メリットデメリット
老犬ホーム24時間体制、医療対応可費用高額、環境変化のストレス
ペットシッター自宅で安心、必要部分だけ依頼可信頼できる人を探す必要あり
デイケア医療ケアが同時に受けられる予約困難、費用高め
トリミング専門的なケアが可能移動が負担になることも

我が家の場合

私の家には、現在4頭のシニア犬(8歳〜13歳)がいます。今はみんな元気ですが、もし介護が必要になった時のことを考え、訪問型ペットシッターデイケアを候補にしています。
なぜなら、彼らは「自宅が一番落ち着く」子たちだからです。新しい環境にストレスを感じやすいので、まずは自宅でできるサポートを優先したいと考えています。また、私にもしもがあった場合には、老犬ホームに助けて頂こうと決めています。サービスに頼るという事は決して後ろめたい事ではありません。飼い主さんの休息・リラックスも必要です。決して一人で抱え込まず利用できるサービスを大いに利用しましょう。皆さんのお住まいの地域にも選択肢があるかと思いますのでその子に合ったサービスのご利用をおすすめします。


サービスを選ぶときのチェックポイント

  1. 施設・スタッフの信頼性
    → 資格や経験、口コミを確認しましょう。
  2. 費用の明確さ
    → 基本料金以外に、通院や薬の追加費用が発生しないか確認を。
  3. 見学や体験利用
    → 実際に見学し、スタッフや施設の雰囲気をチェックすることが大切です。
  4. ペットの性格に合うか
    → 人や環境の変化が苦手な子には、自宅でのケアがおすすめ。

まとめ

シニア犬の介護サービスは「飼い主さんが楽をするためのもの」ではなく、「ペットと飼い主さんが無理をせずに穏やかに暮らすためのサポート」です。

  • 老犬ホーム、シッター、デイケア、トリミングなど多様な選択肢がある
  • メリット・デメリットを知っておくと安心
  • 飼い主の負担を減らすことが、結果的にペットの幸せにつながる

介護は長期戦になりやすいからこそ、「自分だけで抱え込まず、うまく頼る」ことがとても大切です。


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