シニア犬のワクチン接種|狂犬病と混合ワクチン、春に見直したい大切な予防の話

ペット介護の基本

昨年の狂犬病予防接種のとき、行政の担当者さんから聞いてびっくりした話があります。

「狂犬病ワクチンの接種率、実は約6割なんですよ」

えっ、と思いました。狂犬病の予防接種は法律で定められた義務接種です。それなのに、4割のわんちゃんが接種できていない。

知らなかった、忘れていた、面倒だった——理由はさまざまだと思いますが、これは決して他人事ではないと感じました。春のワクチン接種シーズンに、改めて確認してほしいことをお伝えします。

狂犬病ワクチンは「義務」です

狂犬病の予防接種は、狂犬病予防法によって毎年1回の接種が義務づけられています。飼い犬を持つすべての飼い主さんに課せられた、法律上の義務です。

「うちの子は外に出ないから大丈夫」と思っている方もいるかもしれませんが、狂犬病は感染した動物に噛まれることで広がります。万が一のことを考えると、接種していないリスクは決して小さくありません。

また、未接種には罰則が設けられている場合もあります。愛犬のためにも、地域の安全のためにも、毎年忘れずに接種してあげてください。

混合ワクチンは義務ではないけれど

混合ワクチンは、法律上の義務ではありません。でも、私は毎年きちんと接種することをおすすめしています。

混合ワクチンで防げる感染症の中には、感染すると重篤になるものが含まれています。ジステンパーやパルボウイルスなど、感染力が強く、命に関わることもある病気を予防できるのが混合ワクチンです。

「うちの子は元気だから」ではなく、元気なうちに予防しておくことが大切です。特にシニア犬は免疫力が落ちているため、感染したときのダメージが大きくなります。年を重ねても、ワクチン接種は続けてあげてほしいと思っています。

年1回?3年に1回?最近の考え方

最近、獣医師の先生から「混合ワクチンは3年に1回でも良い」という話を聞くことが増えてきました。

ただし、これはすべてのワクチン成分に当てはまるわけではありません。3年間隔で良いとされているのは、一部の感染症に対する抗体だけです。その他の感染症については、毎年の接種が推奨されているものもあります。

我が家では、かかりつけの先生と相談した上で、今も年に1回の接種を続けています。「3年に1回でいいか」ではなく、愛犬の状態や生活環境を踏まえて、先生と一緒に判断することが大切だと思っています。

住む環境によって、選ぶワクチンの種類も変わる

混合ワクチンには、4種・6種・8種・10種など、さまざまな種類があります。

我が家は北海道の田舎で、周りに野生動物がたくさんいます。野生動物と接触するリスクを考えて、我が家では8種以上のワクチンを選んでいます。

一方、都市部にお住まいで、散歩コースも限られているわんちゃんであれば、基本の種数で十分な場合もあります。どのワクチンが必要かは、住む地域や生活環境によって変わってきます。かかりつけの先生に相談しながら、その子に合ったものを選んであげてください。

ワクチン接種後のアレルギーに注意してください

ワクチン接種はとても大切な予防手段ですが、ひとつ知っておいてほしいことがあります。

ワクチン接種後、まれにアレルギー反応が出ることがあります。

接種後に以下のような変化が見られたら、すぐに動物病院に連絡してください。

  • 顔や目の周りが腫れてきた
  • じんましんが出ている
  • 急に元気がなくなった・ぐったりしている
  • 嘔吐や下痢が続く
  • 呼吸が荒い・苦しそう

アレルギー反応は接種後30分〜数時間以内に出ることが多いため、接種当日はいつも以上にワンちゃんの様子を気にかけてあげてください。我が家では接種後しばらくは必ず様子を見るようにしています。

春は予防を整える季節

マダニ予防、フィラリア予防、そしてワクチン接種。春はシニア犬の健康を守るための準備が重なる大切な季節です。

まめ、まり、まろ、ごろうと一緒に暮らしてきて、毎年この時期に思うことがあります。

「できる予防は、全部してあげたい」

難しいことは何もありません。かかりつけの動物病院に連絡して、予約を入れるだけでいいんです。それだけで、大切な命を守る大きな一歩になります。

まだワクチン接種を済ませていない方は、ぜひこの春に。毎年続けている方も、接種の時期と種類を今一度確認してみてください。

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