シニア犬の介護は、想像していた以上に心と体のエネルギーを使います。
大切な家族だからこそ、「もっとしてあげたい」と思う気持ちが強くなり、
知らないうちに自分を追い込んでしまうこともあります。
私も最初の子を介護していた頃、
元気のない姿を見ながら「このままでいいのかな」「もっと何かできるはず」と何度も自分を責めました。
でも今振り返ると、あの時の私に一番必要だったのは“休む勇気”だったのだと思います。
疲れてしまったときは、まず「自分の心もいたわる時間を持っていい」と
自分に優しく言ってあげてくださいね。
「大好きなのに、つらい」と思うのはおかしくない
シニア犬の介護中は、
「愛しているのにしんどい」「イライラしてしまう自分が嫌」と
矛盾した気持ちになることがあります。
でも、それは頑張っている証拠です。
誰かを大切に思うほど、自分を犠牲にしてしまうのが人の心。
だからこそ、時には「もう無理」と思って当然なんです。
私も仕事と介護の両立が難しかった頃、
疲れて訳もわからず涙が出る日が何度もありました。
でも、そんな日も「ちゃんと向き合っている日」なんですよね。
罪悪感を抱かないために大切にしたい考え方
介護をしていると、「もっとできたのに」と思う瞬間が何度もあります。
でも、それは愛情の深さがそう感じさせるだけ。
完璧な介護なんて、きっと誰にもできません。
だからこそ、「うまくいかない日も大切な一日」だと
少しだけ考え方を変えてみましょう。
たとえば、今日は散歩に行けなかったとしても、
その分、ゆっくり撫でてあげたなら、それで十分です。
犬たちは“してもらえなかったこと”よりも、
“そばにいてくれること”をちゃんと感じているはずです。
心を軽くする日常の小さなセルフケア
疲れたときにすぐできる、心をゆるめる習慣があります。
- 朝や夜に、深呼吸を3回して気持ちをリセットする
- 窓を開けて自然の空気を感じる
- 犬の寝顔を見ながら “今日もありがとう” と声をかける
- SNSやブログで同じ思いの人とつながる
- 地域のシニアペット介護のコミュニティに参加する
たった数分でも、「自分を取り戻す時間」をつくることで、
心の疲れが少しずつやわらぎます。
また現在は、ペット介護をサポートしてくれる外部サービスも増えています。
たとえば、民間の**訪問介護サービス(在宅ケア)**を
時々利用してみるのもおすすめです。
ほんの数時間でも、
からだと心の休息になり、介護を続けるエネルギーが少しずつ戻ってきます。
「頼ること」も、立派なセルフケアのひとつです。
介護の先にある「絆」の深まり
介護を通して気づいたのは、
“言葉がなくても通じ合う瞬間”が増えていくということ。
目が合っただけで安心してくれる。
そっと手を添えただけで落ち着く。
そんな時間が増えるたびに、
「あぁ、この子と生きているんだな」と幸せを感じます。
介護はたしかに大変です。
けれど、その中には静かで深い愛情の積み重ねがあります。
「老いた我が子も、なんて愛おしいんだろう」
そんなふうに感じる瞬間が、きっと訪れると思います。
それが、かけがえのない“絆の時間”なんだと、私は思います。
まとめ:心を整えながら、やさしく寄り添う介護を
介護は、飼い主さんの優しさと根気が必要な時間です。
だからこそ、自分の心を大切にしてほしいと思います。
疲れたら少し休む。
泣きたい日は泣く。
それでいいんです。
わんこ達は、飼い主さんの笑顔と穏やかな声が何よりの安心。
無理をせず、心を整えながら過ごすことが、
いちばんやさしい介護の形だと感じています。
今日も、小さな幸せを見つけながら、
わんこと一緒に穏やかな一日を過ごしていきましょう🐾🌸


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