シニア期のわんこと暮らしていると、
「最近、前より甘えん坊になった気がする」
「急に頑固になって、動いてくれないことが増えた」
「前より“離れたくない”という時間が長くなった」
といった “性格の変化” を感じることがあります。
これは決して「わがままになった」わけではなく、
年齢とともに心と身体に起こる自然な変化 なんです。
まずは、その理由からやさしく説明していきます。
なぜ性格が変わるの?
身体の変化と神経の働きが影響しています
シニア期になると、次のような変化がゆっくりと進んでいきます👇
| 変化 | 起こりやすい影響 |
|---|---|
| 視力・聴力が弱くなる | 不安になりやすい・ひとりが怖くなる |
| 関節や筋肉が衰える | 動くことを嫌がる・頑固に見える |
| ホルモンバランスの変化 | 甘えが強くなる・感情の起伏が増える |
| 脳の血流が低下する | 記憶・判断力がゆるやかに低下する |
特に セロトニン(落ち着きと安心を作るホルモン)は、
シニア期に入ると分泌が低下しやすいとされています。
そのため、
- 以前より不安を感じやすい
- “安心したい”気持ちが強くなる
- 飼い主の存在が「心の支え」としてより大きくなる
という状態が起こりやすくなるのです。
甘えん坊・寂しがり屋になるのは「安心が欲しい」サイン
「離れたくない」「ついて歩く」「寝るときはそば」
そんな行動が増えるのは、
“あなたのそばが、いちばん安心できる場所だから”
という、とてもまっすぐな気持ちからです。
安心感を育てる接し方
- 長い時間でなくていいので 静かな“スキンシップの時間” をつくる
- 撫でるより、手をそっと添える
- 声は高くなく、やや低めでゆっくり
「大丈夫だよ、ここにいるよ」
そのメッセージだけで、わんこの心はやわらぎます🍃

頑固さが増えたように見えるのは「不安」と「身体感覚」の変化から
シニア期になると、判断力や理解力がゆっくりと変化します。
また、関節や筋肉のこわばりで 動き始めること自体が“しんどい” ことも。
つまり、
「やりたくない」ではなく「うまくできない」 ことが増えているのです。
接し方のコツ
- 「できない動き」を責めない
- ゆっくり待つ
- 選ばせる(散歩コース・座る場所・寝る位置など)
「できることを、できる形で」
それだけで、尊厳が守られ、ストレスが減ります。
夜に不安が強くなるのはなぜ?
日が沈むと、視覚情報が減り、
より「見えない・聞こえない」状態になります。
そのため
「置いていかれるかも」「何が起きているかわからない」
という不安につながりやすくなります。
夜泣き・徘徊・そわそわ感は 不安の表れ です。
夜泣き対策はこちらにまとめています
→ 老犬の夜泣き対策5選
心が落ち着く環境づくり
| 工夫 | 理由 |
|---|---|
| 一日のルーティンをできるだけ変えない | 「予測できる生活」は強い安心を生む |
| 匂いがついた毛布やベッドを使う | 匂いは“安心の記憶”を思い出す |
| 近くに飼い主の気配がある配置にする | 「ひとりじゃない」と感じられる |
我が家では、
「寝る前の排泄 → 軽いスキンシップ → それから就寝」
という流れを、できる限り毎日同じにしています。
ルーティンが決まっていると、わんこたちも
「次に何が起こるのか」を安心して待つことができ、
とても穏やかに過ごしてくれるようになりました。
私自身、この“日常を優先する”という考え方は、
先住犬との時間から学んだことです。
当時、私は仕事や家事に気を取られてしまい、
「寂しい」「そばにいたい」という気持ちに
十分に応えてあげられなかったと感じています。
その経験は今思い返しても胸が痛みますが、
同時に、大切な気づきをくれた時間 でした。
それ以降、私は
「この子たちの心をいちばんに考える」
ということを、暮らしの中心に置くようになりました。
わんこにも、感情があります。
安心したい、甘えたい、寄り添いたい——
その気持ちに、今はできるだけ丁寧に応えるようにしています。
そして、その積み重ねが
「今、この子たちと生きている」という幸せにつながっているのだと思います。
それでも困ったときは
- 動物病院で 痛みの有無 を確認
- 認知ケア用サプリ(DHA・中鎖脂肪酸油など)
- 犬のデイサービス・訪問ケアを活用
専門家や外部サービスは
“頑張りすぎないでいい環境”をつくるための味方です。
まとめ|性格が変わるのは「愛されたい」というサイン
性格の変化は、
老いの証として寂しく感じることもあるかもしれません。
でも、それは同時に
「もっとあなたと一緒にいたい」
「もっと安心していたい」
という 愛のかたち でもあります。
寄り添う時間が増えるほど、
絆は深く、やさしく、静かに育っていきます。
ゆっくりでいい。
できる日だけでいい。
その積み重ねが、シニア犬との宝物になります


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