人は平気でも、犬にはつらい音がある
雷や花火、掃除機や工事の音。
人にとっては「よくある音」でも、犬にとっては強い刺激になることがあります。
突然震えたり、落ち着かなくなったり、吠え続けたり。
そんな様子を見ると、
「性格かな?」「慣れさせたほうがいいのかな?」
と悩む飼い主さんも多いと思います。
でも、犬が大きな音を怖がるのは決して珍しいことではありません。
それは弱さではなく、感覚の違いであり、
ストレス反応のひとつでもあります。
犬はなぜ大きな音を怖がるの?
・聴覚がとても敏感
犬は人よりも広い音域を聞き取れるため、
私たちには気にならない音でも、
犬には大きく、鋭く聞こえることがあります。
・理由が分からない恐怖
雷や花火は、
「なぜ鳴っているのか」「いつ終わるのか」が分かりません。
この予測できない不安が、恐怖を強めます。
・シニア犬の場合の注意点
年齢を重ねると、
- 音の聞こえ方が変わる
- 若い頃は平気だった音が苦手になる
- 驚いたあと、落ち着くまでに時間がかかる
といった変化が出ることもあります。
【実例】我が家のまりの場合|人には分からない音でも
我が家のまりは、大きな音がとても苦手なタイプです。
雷の日は、
室内にいても私にはほとんど分からないレベルの音に、
とても過敏に反応します。
雷が鳴り始めると、
部屋の中を行ったり来たりして落ち着かなくなり、
そわそわした様子が続きます。
また、掃除機も大嫌いで、
音が聞こえると吠え続けてしまいます。
人にとっては「このくらい大丈夫」と思う音でも、
犬にとっては強い刺激や恐怖になることがある。
まりの様子を見ていて、そう実感しています。
大きな音が犬に与えるストレスの影響
音によるストレスは、次のような形で現れることがあります。
- 震える、息が荒くなる
- 吠える、落ち着かなくなる
- 隠れる、飼い主から離れない
- 食欲が落ちる
- 手足を舐めるなどの行動が増える
一時的な反応で済むこともありますが、
何度も繰り返されると心身の負担になっていくこともあります。

花火大会に犬を連れて行くことについて
花火大会などで、
犬を連れて来ている飼い主さんを見かけることがあります。
「家族だから一緒に楽しみたい」
その気持ちは、とてもよく分かります。
ただ、犬にとって花火の音は、
私たちが想像する以上に
大きく、突然で、逃げ場のない刺激になることがあります。
音だけでなく、
人混み、振動、空気の変化。
それらが一度に重なることで、
犬にとってはかなり大きなストレスになる場合もあります。
特に、音に敏感な子やシニア犬、
過去に怖い経験をしたことがある子にとっては、
「慣れる場」ではなく、
ただ耐える時間になってしまうこともあります。
一緒に行かない、留守番をさせる。
それも、愛情のある選択肢のひとつだと私は思っています。
日常の音にも、犬はストレスを感じることがあります
大きな音というと、雷や花火を思い浮かべがちですが、
日常の音も犬にとっては強い刺激になることがあります。
たとえば――
- 掃除機の音
- 来客時の話し声や笑い声
- 工事やリフォームの音
- 玄関のチャイム
人には「慣れた音」でも、
犬にとっては
突然で、予測できず、逃げ場のない刺激になることがあります。
特にシニア犬や音に敏感な子は、
一度驚くと気持ちの切り替えに時間がかかることもあります。
「慣れてほしい」と思うより、
少し距離を取れる環境を用意するだけで、
犬の負担はぐっと減ります。
飼い主ができる対処法・環境づくり
安心できる場所を用意する
クレートやハウス、静かな部屋など、
自分で逃げ込める場所があるだけで安心感は変わります。
音を完全に消そうとしない
無音よりも、
テレビやラジオなどの一定の音があったほうが
落ち着く子もいます。
そばにいるけれど、過剰に構わない
抱きしめすぎたり、声をかけすぎたりすると、
不安を強めてしまうこともあります。
普段どおり、落ち着いた態度を意識しましょう。
できる範囲で刺激を減らす
- 雷の日はカーテンを閉める
- 花火の日は早めに散歩を済ませる
- 掃除機は逃げられる部屋を用意する
**「慣れさせる」より「避ける」**も立派な対処法です。
やってしまいがちなNG対応
- 無理に慣れさせようとする
- 怖がることを叱る
- 飼い主さんが慌てる
- 「大丈夫」と言いながら緊張する
犬は、飼い主さんの気持ちをとても敏感に感じ取ります。
病院に相談したほうがいいケース
- パニック状態になる
- 過呼吸のようになる
- 震えが長時間続く
- 日常生活に支障が出ている
我慢させる必要はありません。
相談することも、大切なケアです。
まとめ|音のストレスから守るのも、大切なケア
大きな音は、犬にとって大きなストレスになることがあります。
怖がるのは「弱いから」ではなく、
感じ方の違いです。
慣れさせることだけが正解ではありません。
守る・避ける・安心できる環境を整える。
そうした積み重ねが、
愛犬の心と体を守り、
健康寿命を支えることにつながっていくと思います。

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