シニア期に入った愛犬は、体の変化とともに心にも変化があらわれます。活動量が減ったり、不安が強くなったりすることもありますが、日々のちょっとした工夫で心を元気に保つことができます。
1. スキンシップを大切にする
撫でる、話しかける、隣に座る――。こうした何気ない時間がシニア犬にとって大きな安心につながります。特に年齢を重ねた犬は甘えん坊になることも多く、飼い主さんとの時間をより求めるようになります。毎日のスキンシップは、心を安定させる効果があり、認知症予防にもつながると言われています。
2. 適度な遊びを取り入れる
若い頃のように元気に走り回ることは減りますが、軽い知育玩具や引っ張りっこ、におい探しゲームなどは脳の刺激になります。無理のない範囲で「楽しい時間」を持つことが、心の健康維持に効果的です。短時間でも十分ですし、毎日続けることで生活にハリが生まれます。
3. 安心できる環境をつくる
落ち着ける場所があることは、シニア犬の心の安定に直結します。お気に入りのベッドやマットを用意したり、飼い主さんの匂いがする毛布をそばに置いたりすることで、不安を和らげることができます。特に夜間や留守番のときにこうした工夫があると、犬は安心して過ごせます。
4. 他の犬や人との交流
性格や体調に合わせて、短時間でも他の犬や人と触れ合うことは良い刺激になります。散歩中に挨拶する程度でも十分です。無理にドッグランに行かなくても、普段の生活の中で小さな交流を取り入れることが心を元気に保ちます。
5. 飼い主さん自身が明るく接する
犬は飼い主さんの気持ちにとても敏感です。不安そうな表情を見せるよりも、笑顔で接することで犬も安心し、心も穏やかになります。毎日「大丈夫だよ」と優しく声をかけるだけでも、犬の表情は変わっていきます。
我が家の工夫
我が家では、それぞれの犬に決まったベッドやマットがあります。安心できる場所があると気持ちも落ち着くようで、そこが「一番の居場所」になっているんです。

今日はお気に入りのマットでゆっくりしてるね。やっぱりそこが落ち着くの?

うん!ここだと安心するし、よく眠れるんだ♪
こんなやり取りを見ていると、環境の工夫ひとつで犬の心が落ち着くことを実感できます。

まとめ
- 撫でる・話しかけるなどのスキンシップで安心を与える
- 無理のない遊びで脳を刺激する
- 安心できる居場所を整えて不安を減らす
- 他の犬や人との小さな交流で刺激を与える
- 飼い主さん自身が笑顔で接することが大切
シニア犬の心を元気に保つ工夫は、特別なことではなく日常の中の小さな積み重ねです。「できなくなったこと」ではなく「まだできること」に目を向け、愛犬と穏やかで楽しいシニアライフを送りましょう。
👉 次回は「シニア犬の睡眠と休養の工夫」についてお話しします。


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