愛犬を「かわいそう」と思いすぎない。虎鉄とごろうが教えてくれたこと

ペットの体調管理

先日、友人からこんな話を聞きました。

一緒に暮らしていた猫ちゃんが病気で亡くなり、一匹だけになってしまったそうです。

「寂しくてかわいそうだから。」

そんな思いから、実家で暮らしていた若い猫ちゃんを二匹、しばらく一緒に暮らせるよう連れてきたそうです。

ところが、その子たちはまだ若く、とても元気いっぱい。

毎日いたずらをしたり、家の中を走り回ったり…。

数か月後には実家へ戻ることになりました。

すると今度は、一匹になった猫ちゃんが変わった鳴き方をしたり、粗相をするようになったそうです。

「分離不安なのかな…。」

そんな話を聞いて、私はある子のことを思い出しました。

それは、先代犬の虎鉄です。


今でも忘れられない後悔があります

以前にも少しお話ししましたが、虎鉄は1歳の時にアジソン病を発症しました。

診断を受けた時、先生からこんなことを聞かれました。

「何か強いストレスになるような出来事はありませんでしたか?」

その時、私には思い当たる出来事がありました。

私は当時、仕事の転勤で住む場所が変わり、異動したばかりの時期は出張も多く、どうしても虎鉄を連れて生活することが難しかったんです。

友人にお願いして、約1か月預かってもらいました。

もちろん毎週末には会いに帰っていました。

「大丈夫。」

そう思っていました。

虎鉄は普段から「構って、構って」と甘えるタイプではありませんでしたし、友人にもとても懐いていました。

だから、まさかあれほど大きなストレスになっていたかもしれないなんて、当時は考えもしませんでした。

本当に申し訳ないことをした…。

今でも時々、そう思います。

もちろん、あの出来事と病気との関係は分かりません。

でも、私の中では忘れられない出来事です。


それ以来、大切にしていること

虎鉄のことがあってから、私はなるべく犬たちの生活リズムを大切にするようになりました。

環境を急に変えない。

生活時間を大きく変えない。

できるだけ安心して過ごせる毎日を続ける。

もちろん、どうしても環境が変わることはあります。

でも、必要以上に変化を増やさないことは、今でも心掛けています。


一番心配だったのは、ごろうでした

まろが旅立ったあと、私が一番心配していたのは、ごろうのことでした。

まろとごろうは本当の兄弟です。

子犬の頃からずっと一緒に暮らし、お互いの存在がいつも隣にあるのが当たり前でした。

だから私は、ごろうが元気をなくしてしまうのではないか、分離不安のような症状が出てしまうのではないかと、とても心配していました。

でも、意外にもごろうは大きく様子を変えることはありませんでした。

もちろん寂しさはあったのかもしれません。

それは私には分かりません。

でも、少なくとも私が心配していたような変化はありませんでした。


私だって、まろがいなくなった時は本当に苦しかった

ここで一つだけ誤解してほしくないことがあります。

まろが旅立った時、一番つらかったのは私でした。

家の中を見渡すたびに、

「あ、もうここにはいないんだ。」

そう思っては涙が出ました。

長い時間を一緒に過ごしてきた、大切な家族です。

その悲しみは今でも消えたわけではありません。

だからこそ、

「ごろうもきっと同じようにつらいはず。」

私はそう思っていました。


私は「かわいそう」と思いすぎないようにしました

でも私自身、一つだけ意識していたことがあります。

それは、

「かわいそうだから」と特別扱いをしないこと。

散歩も。

ご飯も。

いつもの声掛けも。

なるべく今まで通り。

普段の生活を、そのまま続けました。

もちろん、たくさん話しかけましたし、たくさん撫でました。

でも、それは今までと変わらないように。

犬は毎日の繰り返しの中で安心する動物だと感じていたからです。


動物は、人と同じとは限らない

これは私個人の考えです。

専門家ではありませんし、すべての犬や猫に当てはまるとは思っていません。

でも、ごろうの様子を見ながら、私はこんなことを考えるようになりました。

私たちは、大切な家族を失えば、胸が張り裂けそうになるほど悲しくなります。

だからこそ、

「この子もきっと同じ気持ちだ。」

と思ってしまいます。

もちろん、悲しみや不安を感じる子もいるでしょう。

でも、その感じ方や表れ方は、一頭一頭違うのかもしれません。

私が感じている悲しみを、そのままごろうも同じように感じていると決めつけなくてもいいのかもしれない。

そう思うようになりました。


いつもの毎日が、一番の安心なのかもしれません

虎鉄が教えてくれたこと。

そして、ごろうを見て改めて感じたこと。

それは、

「いつもの毎日を続けること」が、犬にとっては大きな安心につながることもあるのではないかということです。

もちろん、これが正解とは言えません。

犬にはそれぞれ個性があります。

だから、感じ方もきっと一頭一頭違います。

だから今日も、特別なことはせず、いつも通り散歩へ行きます。

いつも通りご飯を食べて、いつも通り一緒に眠る。

その何気ない毎日が、犬たちにとっても私にとっても、一番幸せな時間なのかもしれません。

犬の気持ちは犬にしか分かりません。

だからこそ私は、私の気持ちを決めつけとして重ねるのではなく、その子が安心して過ごせる毎日を大切にしてあげたいと思っています。

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