偏食と病気の違い、そして私が向き合った方法
「食べない」
この一言は、飼い主にとって本当に怖いものです。
足腰が弱るよりも、
散歩に行けなくなるよりも、
私は“食べない”が一番つらかった。
先住犬の虎鉄は、いわゆる“偏食王”でした。
これ嫌。
今日は食べない。
昨日まで食べていたのに急に拒否。
そして体調が悪化してくると、
本当に何も口にしなくなる。
食べない=衰弱する。
頭ではわかっているからこそ、
焦りと不安でいっぱいになります。
食欲がない理由はひとつじゃない
まず大事なのはここ。
「食べない=全部同じ」ではありません。
・もともと偏食タイプ
・加齢による食欲の低下
・病気による食欲不振
・ストレスや環境変化
原因によって対応は変わります。

まず確認してほしいこと
焦る前にチェックです。
✔ 元気はあるか
✔ 水は飲めているか
✔ 嘔吐や下痢はないか
✔ ぐったりしていないか
✔ 呼吸は荒くないか
これらに異変がある場合は、迷わず受診を。
「様子見で大丈夫かな?」と迷う時間が、
後悔につながることもあります。
偏食タイプの場合
虎鉄はまさにこのタイプでした。
好きなものを探す日々。
温める。
匂いを出す。
ふやかす。
トッピングを変える。
手からあげる。
器を変える。
あの手この手。
そして、ようやく一口。
正直に言うと、
飼い主の方が先に疲れます。
「どうして食べてくれないの?」
「私のやり方が悪いの?」
そんなふうに自分を責めてしまう。
虎鉄には食べ物の好みがありました。でも「好みの問題」と決めつけず、体調の変化も確かめることが大切だと思います。
愛情不足でも、努力不足でもありません。
病気が関係している場合
病気で食欲が落ちているときは、状況がまったく違います。
体がしんどい。
吐き気がある。
消化が追いつかない。
この場合は、自己判断で様子を見るのではなく、
必ず獣医師と相談することが大切です。
食べられない時の栄養サポートは、獣医師と相談して決める
病気療養中で食べない場合、
体力が落ちると治療そのものが続けられなくなります。
食べないことは、そのまま命の危険につながることもあります。
食べられない状態が続く時は、食事の与え方や栄養を補う方法について、獣医師に相談しました。
虎鉄の時も、何をどのように与えるかは悩みました。食べない理由や飲み込む力は犬によって違うので、飼い主だけで判断しないことが大切だと思います。
無理に口へ入れると誤嚥につながるおそれもあります。
私も虎鉄の闘病中、獣医師に相談しながら口から食事を介助したことがあります。
つらいです。
見ている方も心が折れそうになります。
でも、あの一口一口が、
次の日をつくっていました。
無理に押し込むのではなく、
必ず獣医師と相談しながら行うこと。
ここは自己判断せず、
専門家と一緒に進めてほしいと強く思います。
私がやっていた工夫(偏食・軽度の食欲低下の場合)
・少し温めて香りを出す
・スープ状にして水分も一緒にとらせる
・静かな環境であげる
・食器の高さを変える
・無理に追いかけない
そして大事なのは、
一口食べてくれたらうれしい。でも、食べられる量が少ない日が続く時は獣医師に相談すること。
完食させようとすると、
お互いに苦しくなります。
飼い主さんへ伝えたいこと
食べないとき、
一番つらいのは飼い主です。
焦り
不安
自責の念
全部わかります。
でも、
食べない=あなたのせいではない。
本当にそうです。
できることをやって、
それでも食べないなら
それは“今のその子の状態”。
私たちにできるのは、
そばで支えること。
それだけでも十分です。
まとめ
シニア犬が食べないときは、
・まず状態を確認する・食べない理由を決めつけない・無理のない範囲で工夫する・食事量が少ない状態が続く時は獣医師に相談する・栄養を補う方法は獣医師と一緒に決める
そして何より、
ひとりで抱え込まないこと。
食べない日もある。
でも、
一緒に過ごせる時間は続いています。
焦らず、でも見逃さず。
それが私のたどり着いた向き合い方です。


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