犬が突然水をたくさん飲むようになったら|虎鉄の多飲多尿で気づいた異変

健康・体調管理

犬が水を飲む。

ごく当たり前の日常の光景ですよね。

でも、もし愛犬が突然、今までとは比べものにならないくらい水を飲むようになったら?

私は、ちょっと気にしてあげてほしいと思っています。

なぜなら、我が家の先代犬・虎鉄が病気になった時、一番最初に気づいた異変が「水を飲む量とおしっこの変化」だったからです。

今回は、虎鉄の時に実際に起きたことをお話しします。

突然、水ばかり飲むようになった虎鉄

虎鉄は体重12kgほどの子でした。

それまでは、ごく普通に水を飲み、おしっこの量も特に気になることはありませんでした。

ところが、ある時から様子が変わり始めたんです。

とにかく水を飲む。

また飲む。

さっき飲んだばかりなのに、また水を飲みに行く。

明らかに、それまでとは飲み方が違いました。

どのくらい飲んでいるのか確認してみると、なんと1日に2L以上。

12kgの虎鉄が、毎日それだけの水を飲んでいたんです。

しかも、飲むだけではありません。

飲んだら、今度は大量のおしっこをするんです。

トイレシートでは吸収しきれないほどのおしっこ

水をたくさん飲むことも気になりましたが、それ以上に私がおかしいと思ったのが、おしっこの変化でした。

とにかく回数が多い。

そして、1回の量も明らかに増えている。

今まで普通に使えていたトイレシートでは、吸収しきれなくなってしまいました。

シートからあふれて、床までびしょびしょ。

「どうしてこんなにおしっこが出るんだろう?」

そんなふうに思っていました。

でも、私が一番おかしいと感じたのは、実はおしっこの色だったんです。

それまでは、黄色みのある普通のおしっこでした。

ところが、その頃の虎鉄のおしっこは、まるで水のように透明になっていました。

もちろん、尿の色は飲んだ水の量などによっても変わります。

透明に近いからといって、必ず病気というわけではありません。

でも、虎鉄の場合は違いました。

水を飲む量が急に増えた。

おしっこの量も回数も増えた。

そして、色まで変わっている。

「これは絶対におかしい。一度病院で診てもらおう」

そう思って受診することにしました。

あんなに水を飲んでいたのに、脱水状態だった

病院で診てもらって驚いたことがあります。

あれほど大量に水を飲んでいた虎鉄が、なんと脱水状態だったんです。

正直、びっくりしました。

だって、あんなに水を飲んでいたんですよ。

飲んではおしっこをして、また飲んで。

私には、水分を十分に取っているように見えていました。

でも、実際には脱水状態だった。

「水をたくさん飲んでいるから、水分は足りている」

そうとは限らないんだと、この時初めて知りました。

体の中で何が起きているのかは、飲んだ水の量だけでは分からないんですね。

診断されたのはアジソン病でした

虎鉄の場合、受診してすぐに病名が分かったわけではありません。

原因を調べていく中で、診断までには時間がかかりました。

そして最終的に分かった病名が、アジソン病でした。

副腎から分泌されるホルモンが不足する病気です。

比較的珍しい病気で、症状もさまざまなため、診断が難しい場合があるそうです。

虎鉄の状態も決して軽いものではなく、一時は最悪のことまで考えなければならないのでは、と感じるほどでした。

今でも、あの頃のことを思い出すと怖くなります。

ただし、多飲多尿だからアジソン病というわけではありません。

水をたくさん飲み、おしっこが増える症状には、ほかにもさまざまな原因があります。

だからこそ、飼い主が病気を判断するのではなく、普段と違う様子を獣医さんに伝えることが大切なんだと思います。

虎鉄の場合は、水とおしっこの変化が病気に気づく最初のきっかけになりました。

愛犬が普段どのくらい水を飲むか、知っていますか?

この経験以来、私は犬たちの水の飲み方を気にするようになりました。

ただ、毎日きっちり何ml飲んだかを記録しているわけではありません。

「今日はやけに水を飲みに行くな」

「水入れがすぐ空になるな」

「おしっこの量が増えたな」

そんな小さな変化に気づけるようにしておきたいと思っています。

もし気になることがあれば、実際に1日の飲水量を測ってみるのも一つの方法です。

水を入れた量と残った量を確認するだけでも、普段との違いが分かりやすくなります。

詳しい測り方については、以前ごろうの水分摂取量を確認した時の記事でも紹介しています。

関連記事: シニア犬の水分摂取量について

ただし、突然飲水量や尿量が増えた時は、記録が揃うまで様子を見るのではなく、早めに動物病院へ相談してください。

そして、水を大量に飲むからといって、自己判断で飲み水を制限しないことも大切です。

病院へ行く時は、いつから変化があったか、飲水量や尿量、ほかに気になる症状があるかを伝えられると診察の参考になります。

関連記事: 動物病院を受診する前にメモしていること

虎鉄が教えてくれた「いつもと違う」の大切さ

私は、このブログで何度も、

「普段の様子を知っておくことが大切」

と書いてきました。

その考えの原点になった出来事の一つが、虎鉄の多飲多尿でした。

犬が水を飲むのは当たり前。

おしっこをするのも当たり前。

でも、当たり前のことだからこそ、変化を見落としてしまうこともあるんですよね。

犬たちは、

「今日はいつもより喉が渇くよ」

「何だか体の調子がおかしいよ」

とは言ってくれません。

だからこそ、普段の姿を知っている飼い主が、その変化に気づいてあげたい。

虎鉄の場合は、水を飲む量とおしっこの変化が、病気を疑うきっかけになりました。

すべての多飲多尿が重大な病気につながるわけではありません。

でも、体の不調を知らせるサインになっている場合もあります。

「昨日までと何か違う」

そんな時は、気のせいだと片づけず、立ち止まって見てあげてほしいと思います。

虎鉄が教えてくれたこの経験が、誰かの大切な愛犬の変化に気づくきっかけになればうれしいです。

この記事について

この記事は、先代犬・虎鉄に多飲多尿の症状が現れ、後にアジソン病と診断された時の実体験をもとに書いています。

多飲多尿はアジソン病だけに見られる症状ではなく、さまざまな病気や生活環境の変化でも起こります。飲水量や尿の色だけで病名を判断することはできません。

普段と違う水の飲み方や排尿が見られた場合は、自己判断で水を制限せず、早めに獣医師へ相談してください。元気がない、ぐったりしている、繰り返し嘔吐するなどの症状がある場合は、速やかな受診が必要です。

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