まろの介護は突然に——半月で感じた準備の大切さと実践した工夫

ペット介護の基本

まろの介護は、わずか半月ほどの出来事でした。

「たった半月」と思うかもしれません。でも実際に経験してみると、その時間はとても濃く、考えることもやることも、一気に押し寄せてきました。

私はこれまでに、動物介護について少し勉強してきました。本を読んだり、知識としてはある程度知っていたつもりです。

それでも、いざ自分のことになると、まったく準備ができていませんでした。

まろはそれまで本当に元気だったので、「まだ先のこと」とどこかで思っていたのかもしれません。だからこそ、突然始まった介護に対して、必要なものが何も揃っていない状態でした。

突然始まった介護で困ったこと

一番困ったのは、オムツでした。

まろは中型犬でも体が大きい方で、市販のペット用オムツではサイズが合いませんでした。一般的に売られているものはLサイズまでが多く、それでは小さくて届かなかったのです。

「どうしよう」と焦ったとき、以前読んだ若山先生の書籍で紹介されていた方法を思い出しました。

それは、人間用のオムツを加工して使うというものです。

やり方はシンプルで、人間用のオムツに尻尾の位置だけ切り込みを入れ、テープで固定するだけ。実際にやってみると、これが本当に助かりました。

ペット用にこだわらなくても、工夫次第で代用できるものはあるのだと、強く実感しました。

実際に役立った工夫(シリンジ・給水)

もう一つ、強制給餌で使うシリンジについても、実際に使ってみて気づいたことがあります。

体が大きいからといって、大きなサイズのシリンジを選べばいいというわけではありません。

私も最初は大きめのシリンジを使いましたが、これが意外と難しく、押し出すときの力加減がとてもシビアでした。少し力を入れすぎると一気に中身が出てしまい、誤嚥のリスクも感じました。

慣れていない場合は、握りやすい10ml程度の小さなシリンジを使い、回数を分けて与える方が安全だと思います。時間はかかりますが、その分ゆっくり確実に与えることができます。

逆に、お水を与えるときはシリンジよりも、ドレッシングボトルの方が使いやすいと感じました。

100円ショップなどで手に入るもので、押し出す量が安定していて、力のコントロールもしやすいのです。実際に使ってみて、「これは便利だな」と思いました。

こうしたアイテムは、本来は介護用ではありませんが、実際の現場ではこういった“代用できるもの”がとても役に立ちます。

元気なうちから準備しておく大切さ

今回の経験を通して強く感じたのは、「元気なうちから準備しておくことの大切さ」です。

介護は、ある日突然始まることがあります。そのときに慌てないためにも、最低限の知識と、いざという時に使える方法を知っておくことは、大きな安心につながります。

私自身、「知っていてよかった」と思うことがたくさんありました。

もしこれからシニア期を迎える子がいるなら、ぜひ一度、介護についての情報に目を通してみてください。

難しく考える必要はありません。ほんの少し知っておくだけで、いざという時の安心感は大きく変わります。

まろが教えてくれたことを、これからに繋げていきたいと思います。

『老犬生活 完全ガイド』 若山正之 著 高橋書店

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