保護犬を迎えようと思った時、
「ちゃんと懐いてくれるかな。」
「私のことを好きになってくれるかな。」
そんな不安を感じる方もいるかもしれません。
実は、私もそうでした。
でも今、私が保護犬との暮らしで感じる魅力は、
少しずつ心を開いてくれる、小さな変化に気づけること。
それが、保護犬と暮らす大きな幸せの一つだと感じています。
今日は、我が家のまりのお話です。
初めて会ったまりは、とても怖がっていました
以前、アジソン病だった虎鉄を見送ったあと、
「次に迎えるなら保護犬がいい。」
そう思い、保護施設を見学に行きました。
そこで出会ったのが、まりです。
初めて会ったまりは、とても怖がっていました。
知らない人が近づいてきて、
「この人は誰?近づかないで!」
そんな気持ちだったのでしょう。
目も合わせてくれません。
身体も緊張していて、
「怖い。」
という気持ちが全身から伝わってきました。
毎週通って重ねた、まりとの時間
施設の方針で、すぐに譲渡されることはありませんでした。
まずは私という人を知ってもらうこと。
それが最初の一歩でした。
私は毎週、片道1時間30分かけて施設へ通い、まりと一緒に散歩をしました。
一緒に歩き、
一緒に過ごし、
少しずつ時間を重ねる。
それを約1か月続けました。
今思えば、
私がまりを選んだというより、
まりにも「この人なら大丈夫かな。」と考える時間が必要だったのだと思います。
家に来ても、急がないと決めていました
ようやく迎え入れの日。
でも、以前の記事でもお話ししたように、まりは車が大嫌いでした。
関連記事:保護犬まりのもう一つのトラウマ。車が怖い理由を考えてみました
車の中ではガチガチ。
家に着いた頃には、
まりも私もクタクタでした(笑)。
家に来ても、
すぐに甘えてくることはありません。
控えめで、
どこか距離がある。
でも私は、
「急がなくていい。」
そう決めていました。
まりには、まりのペースがあります。
焦らず、一緒に時間を重ねていこう。
そんな気持ちで毎日を過ごしていました。
少しずつ見えてきた、小さな変化
逸走事件を経て、私たちの暮らしにも少しずつ変化が出てきた頃からでした。
関連記事:逃げた保護犬が、最後に私を選んでくれた日
私が台所に立っていると、
そっと顔をのぞかせるようになりました。
「何かもらえるかな?」
そんな表情です(笑)。
リモートワークの日には、
仕事部屋の前で静かに寝て待っています。
仕事が終わると、ひょこっと顔を出し
何も言わずに私の後ろをついて歩いてきます。
飛びついてくるわけでもありません。
しっぽを大きく振るわけでもありません。
でも、その小さな行動一つひとつが、
「少し安心してくれているんだ。」
そう感じられるようになりました。
仕事が終わって私の後をついて歩いてくるまりを見るたびに、
「なんて可愛いんでしょう!」
と思わず笑顔になってしまいます。
保護犬は、その子なりの「好き」を教えてくれる
まりは、
全身で喜びを表現するタイプではありません。
でも、
だからこそ、
少しずつ見せてくれる変化が本当に愛おしいのです。
後ろをついて歩いてくれる。
そっと近くで寝てくれる。
部屋の前で待っていてくれる。
私には、それが
まりなりの「大好きだよ。」と言ってくれているように感じます。
まりが教えてくれた信頼の形
保護犬と暮らし始めると、
「まだ懐いてくれない。」
そう感じることがあるかもしれません。
でも、
もしかすると、その子なりに精いっぱい気持ちを伝えているのかもしれません。
ほんの少し距離が縮まったこと。
自分から近づいてきてくれたこと。
目が合うようになったこと。
そんな小さな変化こそ、
保護犬との暮らしでは大きな幸せになります。
だから焦らなくても大丈夫。
信頼関係は、一日でできるものではありません。
その子のペースに合わせて、ゆっくり育っていくものです。


上は、我が家に到着した時のまりちゃん
下は、現在のまりちゃんです。
※ただし、食べられない日が続いたり、強い怖がり方が続いたりするなど、心配な様子が見られる時は、一人で抱え込まず、保護施設やかかりつけの獣医師、行動診療に詳しい専門家へ相談してください。
まりらしくいてくれることが、私の幸せ
まりは今でも、とても社交的な子ではありません。
知らない人には慎重ですし、
怖がりな性格も変わっていません。
でも私は、
その慎重さも含めて、
まりらしさなのだと思っています。
無理に性格を変える必要はありません。
まりがまりらしく、
安心して暮らしてくれること。
それが私にとって一番の願いです。
保護犬は、大きく変わることだけが幸せではありません。
少しずつ距離が縮まり、
少しずつ信頼が積み重なっていく。
その時間は決して近道ではありませんが、
だからこそ、一歩一歩がかけがえのない宝物になります。
まりは今日も、静かに私の後ろを歩いています。
その着実な足音を聞くたびに、
「今日も一緒にいてくれてありがとう。」
そんな気持ちになります。
保護犬との暮らしは、急がなくていい。
その子のペースで、一歩ずつ信頼を重ねていく。
そんな毎日が、私にはとても幸せです。
※あとがき
もし今、
「保護犬を迎えたけれど、なかなか懐いてくれない。」
そんなふうに悩んでいる方がいたら、どうか焦らないでください。
まりも最初は、とても怖がりでした。
でも、毎日を一緒に過ごす中で、少しずつ「安心」という形を見せてくれるようになりました。
昨日より少し近くに来てくれた。
今日はこちらを見てくれた。
そんな小さな一歩を一緒に喜べること。
それが、私が保護犬との暮らしで感じている、一番の魅力です。

コメント