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保護犬が車を怖がる理由とは?まりのトラウマから考えた寄り添い方 | シニアペットと穏やかな暮らし

保護犬まりのもう一つのトラウマ。車が怖い理由を考えてみました

保護犬との暮らし

以前、ブログでまりは男の人が苦手というお話を書きました。

実は、まりにはもう一つ大きな苦手なものがあります。

それは…

車です。


車を見るだけで緊張してしまう

まりは車に乗ることが大嫌いです。

我が家へ来たばかりの頃は、病院へ連れて行くだけでも本当に大変でした。

車のドアを開けると、

「絶対に乗りたくない!」

と言わんばかりに、ものすごい力で逃げようとします。

抱っこをして乗せようとしても体はガチガチ。

車に乗せるまでに、かなり時間がかかりました。

「どうしてここまで車が嫌いなんだろう?」

最初は不思議でした。

DSC_0262

病院へ向かう車の中のまり。

体を小さく丸め、表情もとても硬くなっています。暴れることはありませんが、「怖い」という気持ちが伝わってくる一枚です。


まりの犬生を思い返すと…

もちろん、本当の理由はまりにしか分かりません。

でも、まりが歩んできた犬生を考えると、少しだけ理由が見えてくるような気がしました。

まりは街を放浪していたところを捕獲器で保護されました。

その後、車で保健所へ。

そしてまた車で保護施設へ。

さらに我が家へ来る時も車でした。

まりにとって車は、

「知らない場所へ連れて行かれるもの」

「何が起こるか分からない怖いもの」

そんな記憶と結び付いてしまったのかもしれません。

もし私がまりの立場だったら…

きっと同じように怖く感じるのではないかと思います。


「好きになってほしい」と思っていた頃

我が家へ来た当初は、

「少しずつ慣れてくれたらいいな。」

そんな思いがありました。

近くの公園まで。

少しだけドライブ。

短い距離なら大丈夫かもしれない。

そう思って何度か車に乗せてみました。

でも、まりは違いました。

短い距離でも体は緊張したまま。

呼吸は速くなり、

ヨダレが止まらず、

鼓動も速くなっているように見えました。

長距離になると嘔吐することもありました。

その姿を見て、

私はあることを思いました。


「慣れさせる」ことが、本当に正しいのかな?

この時、私は気付きました。

もしかすると、

「車に慣れてほしい。」

という気持ちは、

私の都合だったのかもしれない。

まりは頑張っている。

怖いのに頑張っている。

それなのに、

さらに頑張らせる必要があるのかな…。

そう考えるようになりました。


今は必要な時だけ

それからは考え方を変えました。

車は病院など、本当に必要な時だけ。

それ以外は無理に乗せない。

すると、不思議なくらい私の気持ちも楽になりました。

今でも病院へ行く時には車へ乗ってくれます。

以前ほど抵抗はしません。

でも、表情はやっぱり硬いまま。

緊張していることは今でも伝わってきます。

きっと車が好きになったわけではありません。

それでも、

「このくらいなら頑張れる。」

そんなふうに少しだけ折り合いを付けてくれているのかもしれません。


他の子たちは真逆です

ちなみに我が家のまめとごろうは車が大好きです。

「車で行く?」

その一言を聞くだけで大喜び。

玄関まで飛んでいきます。

同じ家で暮らしていても、

こんなにも反応は違います。

その違いを見るたびに、

育ってきた環境や経験は、その子の心に大きく影響するのだと改めて感じます。

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同じ車に乗っていても反応はまったく違います。

左のまめは外を眺めていますが、右のまりは終始緊張した表情でした。

私は無理に克服させようとは思いません

「車嫌いを治しましょう。」

そんな考え方もあると思います。

もちろん、それが必要な子もいるでしょう。

でも私は、まりに関しては無理に克服させようとは思っていません。

まりが乗りたくないのなら、

できるだけ乗らなくて済む生活を考えてあげたい。

それがまりにとって安心できる暮らしなら、

私はそれで十分です。

大切なのは、

私が理想とする犬になることではなく、

まりが安心して暮らせること。

私はそう思っています。


過去は分からない。でも未来は一緒につくれる

まりの過去を私は知りません。

どんな景色を見て、

どんな思いで生きてきたのか。

それは、まりだけが知っています。

だから私は、その過去を無理に忘れさせようとは思いません。

でも一つだけ言えることがあります。

これから先のまりの毎日は、私にもつくることができます。

安心できること。

嬉しいこと。

楽しいこと。

穏やかな時間。

そんな毎日を少しずつ積み重ねていけば、

過去は消えなくても、

未来はきっと優しいものになる。

私はそう信じています。

だから今日も、

無理に車へ乗せることはしません。

まりのペースで。

まりが安心できる速さで。

それが、私にできる一番の寄り添い方だと思っています。


おわりに

保護犬には、それぞれ違う過去があります。

怖かったこと。

悲しかったこと。

私たちには分からない出来事があったのかもしれません。

だからこそ、

「どうしてできないの?」

ではなく、

「何が怖いのかな?」

そう考えてあげられる飼い主でいたいと思っています。

まりの過去は私には変えられません。

でも、これから先の毎日は変えることができます。

その毎日が安心と幸せでいっぱいになるように。

私はこれからも、まりの隣でゆっくり歩いていこうと思います。🐾

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