最近、SNSを見ていると、
「愛犬が迷子になりました」
「見かけた方は連絡をお願いします」
そんな投稿を目にすることがあります。
そのたびに、私は胸が苦しくなります。
「どうか無事でいて。」
「早く見つかって。」
そう願わずにはいられません。
なぜなら私も以前、まりを逸走させてしまった経験があるからです。
たった数日でしたが、あの時の気持ちは今でも忘れられません。
お腹は空いていないだろうか。
寒くないだろうか。
車に轢かれていないだろうか。
今、どこにいるんだろう。
そんなことばかり考えて、夜になっても眠ることなんてできませんでした。
だから迷子犬の投稿を見ると、犬のことはもちろん、その向こうにいる飼い主さんのことまで考えてしまうのです。
旅行やキャンプでは「いつも通り」とは限らない
迷子犬の投稿を見ていると、旅行やキャンプ、帰省など、普段とは違う環境でいなくなってしまったケースを見かけることがあります。
夏は特に、愛犬と一緒に遠出する機会も増えますよね。
山。
川。
海。
キャンプ場。
犬にとっても、きっと楽しい場所だと思います。
でも同時に、いつもの散歩道とはまったく違う場所でもあります。
知らない音。
知らない匂い。
知らない人や犬。
自然の中なら、見慣れない野生動物に出会うこともあります。
普段なら呼び戻しができる子でも、突然何かに驚いたり、興奮して何かを追いかけたりする可能性はゼロではありません。
だから、
「うちの子は呼べば戻ってくるから大丈夫。」
「いつも逃げないから大丈夫。」
ではなく、
「いつもと違う場所だから、いつも以上に気をつけよう。」
私はそのくらいでちょうどいいと思っています。
まりの逸走で、「絶対」はないと知りました
我が家のまりも、以前一度逸走しています。
ほんの小さな不注意からリードが外れ、まりはそのまま走って逃げてしまいました。
姿は見えるのに捕まえられない。
「お願いだから無事に帰ってきて。」
そう願いながら探し続けた数日間は、今でも忘れられません。
幸い、まりは4日目に無事に帰ってきてくれました。
でも、あの経験で私は、
「うちの子は大丈夫」という絶対はない。
そう身をもって知りました。
それ以来、リードや首輪の確認、散歩やお出かけ先での逸走対策には、以前よりずっと慎重になっています。
まりが逸走した時の詳しいお話は、こちらの記事に書いています。
関連記事:逃げた保護犬が、最後に私を選んでくれた日
我が家では、リードを簡単に離せない持ち方にしています
我が家の散歩道は田舎道です。
季節によってはキツネなどの野生動物に突然出会うこともあります。
犬が急に興奮して引っ張ることを想定して、私は普段から体に斜めがけできるタイプのリードを使っています。
さらに手でもしっかり持ち、
「びっくりして手を離してしまった」
という時にも、すぐ犬が自由にならないようにしています。
野生動物との遭遇が増える季節などは、首輪とハーネスの両方を使って、より慎重に散歩することもあります。
まりの逸走を経験してからは、
「何があってもリードは離さない。」
という気持ちが以前よりずっと強くなりました。
……その結果、初冬に突然引っ張られて私が怪我をし、病院のお世話になったこともあります😂
このようにリードを体に固定する方法にも、犬に強く引っ張られた時に飼い主が転倒したり怪我をしたりするリスクがあります。
犬の大きさや力、飼い主自身の体力も違います。
犬を逃がさないことと、飼い主自身が怪我をしないこと。
両方を考えて、自分たちに合った方法を選ぶことが大切だと思っています。
首輪とハーネスも、お出かけ前に確認する
旅行やキャンプへ行く前には、首輪やハーネスの状態も確認しておきたいところです。
いつの間にか緩んでいないか。
バックルや金具が傷んでいないか。
リードとの接続部分に問題はないか。
そして何より、犬の体にきちんと合っているか。
怖くなった犬が後ろへ強く下がるなど、普段とは違う動きをすることもあります。
我が家もまりの逸走を経験してから、
「つながっているから大丈夫」ではなく、「外れる可能性はないかな?」
と考えるようになりました。
出発する前に一度チェックしておくだけでも違うと思います。
迷子になった時、「この子はどこの子?」が分かるように
もう一つ大切だと思うのが、飼い主につながる情報です。
迷子札、鑑札、マイクロチップなど、犬が保護された時に飼い主へたどり着ける手掛かりを用意しておくこと。
迷子札や首輪は、外れてしまう可能性があります。
一方、マイクロチップは体内に装着するため、首輪などとは違った形で飼い主につながる手掛かりを残すことができます。
だから私は、どれか一つだけに頼るのではなく、複数の手掛かりを用意しておくと、より安心だと思っています。
マイクロチップを装着している場合は、登録している飼い主の情報に変更がないかも確認しておきたいですね。
譲渡で迎えた子の場合も、飼い主情報の変更登録が済んでいるかを確認しておくと安心です。
AirTagとGPSは同じものではありません
最近は、位置を探すための機器を犬につける方法もあります。
ここは少し注意したいところです。
AirTagのような紛失防止タグと、GPS・通信機能を利用する位置情報端末は、仕組みが同じではありません。
AirTagは、近くを通る「探す」ネットワーク上の端末がBluetooth信号を検知し、おおよその位置を知らせる仕組みです。
そのため、人の少ない山や自然の中では、位置情報がすぐに更新されない可能性もあります。
ですから、
「これをつけているから絶対大丈夫。」
ではなく、迷子札やマイクロチップ、リード管理などと組み合わせる補助的な対策として考えた方がいいと思います。
位置情報を確認できる機器を使う場合も、それぞれの仕組みや通信範囲、電池や充電の状態などを事前に確認しておくと安心ですね。
旅行先では「ちょっと慌ただしい時」ほど気をつける
旅行やキャンプで私が特に気をつけたいと思うのが、現地に着いた直後や、帰る前の荷物の出し入れをしている時です。
荷物を下ろしたり、
車のドアを開けたり、
テントを設営したり。
人間の方も、どうしても気持ちが慌ただしくなります。
そんな時ほど、
「今、誰が犬を見ている?」
という確認が大切だと思っています。
車のドアや宿の出入口、テントのファスナーを開ける時も、まず犬が安全な場所にいるか確認する。
特に家族みんなで出かけている時には、
「誰かが見ていると思っていた。」
ということも起こり得ます。
だからこそ、こういう時は少し神経質なくらいでいい。
我が家でも、そんな小さな確認を大切にしたいと思っています。
私なら、お出かけ前にここを確認します
難しいことをたくさんする必要はないと思っています。
でも、旅行やキャンプなど普段とは違う場所へ行くなら、私は出発前に少なくとも次のことは確認しておきたいと思います。
- 首輪やハーネスが緩んでいないか
- 金具やリードが傷んでいないか
- 迷子札など、飼い主の連絡先につながるものがあるか
- マイクロチップの登録情報は現在のものになっているか
- リードが簡単に手から離れない工夫ができているか
- 現地で犬を自由にしてしまわないよう、家族でルールを確認しているか
- 車や宿、テントなどの出入口を開ける時に犬の居場所を確認する
そして、怖がりな子、興奮しやすい子、保護犬など、その子の性格によって対策を少し増やしてもいいと思います。
まりだったら私は、必要以上に慎重になります。
でも、それでいいと思っています。
飼い主さんを責めても、犬は帰ってこない
迷子犬の投稿には時々、
飼い主さんを責めるような
そんなコメントがつくことがあります。
もちろん、飼い主として反省しなければならないことはあります。
私も、まりを逸走させてしまったことは今でも猛省しています。
でも経験した私には分かります。
「自分が悪かった」なんて、誰かに言われなくても本人が一番分かっています。
あの時の私もそうでした。
何度も何度も、
「あの時こうしていれば。」
「どうしてちゃんと確認しなかったんだろう。」
と自分を責めまくりました。
でも、どれだけ自分を責めても、目の前にまりが戻ってくるわけではありません。
必要なのは責めることではなく、
どうしたら見つけられるか。
そして無事に帰ってきた後は、
どうしたら同じことを繰り返さずに済むか。
そこなのだと思います。
私がまりの経験から伝えたいこと
まりの逸走は、私にとって本当に怖い経験でした。
でも、あの経験があったからこそ、
「犬との暮らしに絶対はない。」
ということを身をもって知りました。
普段おとなしい子でも。
呼び戻しのできる子でも。
いつもの散歩では問題のない子でも。
環境が変われば、普段とは違う行動をするかもしれません。
だからこそ旅行やキャンプなどへ出かける時は、
少し神経質なくらいでいい。
私はそう思っています。
せっかくの楽しい旅行です。
「心配だから犬をどこにも連れて行かない」ではなく、
できる準備をして、
できる対策をして、
飼い主も犬も安心して楽しめたら、それが一番ですよね。
どうか、一日も早く帰れますように
SNSで迷子犬の投稿を見るたびに、私はまりを探していたあの日を思い出します。
お腹は空いていないかな。
水は飲めているかな。
怪我をしていないかな。
怖い思いをしていないかな。
飼い主さんはきっと、眠れない夜を過ごしているのだと思います。
だから私は、責めるより先に願いたい。
どうか無事でいて。
どうか一日も早く、大好きな家族のところへ帰れますように。
そして私自身も、
「我が家は大丈夫。」
そう思わずに、これからも犬たちを守るための準備を続けていこうと思います。
まりの時に感じた、あの胸が締め付けられるような思い。
もう二度と繰り返さないために。
そしてこの記事を読んでくれた誰かが、愛犬と旅行へ出かける前に、
「そうだ。今日は首輪とハーネスをもう一度確認しておこう。」
そんなふうに思い出してくれたら嬉しいです。
※この記事について
この記事は、我が家で実際に起きたまりの逸走経験から、普段行っている対策や感じたことをまとめたものです。
犬の性格や体格、生活環境によって適した逸走防止方法は異なります。首輪・ハーネス・リードなどは愛犬に合ったものを選び、それぞれの製品の安全な使用方法を確認してください。

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