まろを見送った今、介護をしていた私に伝えたいこと|一人で抱え込まないために

シニア犬の介護

まろを見送ってから、時々あの頃のことを考えます。

そして今になって思うことがあります。

犬の介護って、やっぱり孤独だったな。

介護している最中は、そんなことを考える余裕すらありませんでした。

今日は食べられたかな。

お水は飲めたかな。

苦しくないかな。

昨日より悪くなっていないかな。

毎日まろのことばかり考えて、とにかく必死。

でも、介護を終えた今だから分かります。

あの頃の私は、自分で思っていた以上に疲れていました。

今日は、まろを見送った今だから思うことを書いてみようと思います。


介護中の私は、自分が疲れていることにも気づかなかった

まろの介護でつらかったことの一つは、できることをしていても、必ずしも良い方向へ向かうとは限らなかったことです。

元気になってほしい。

少しでも食べてほしい。

できることなら全部してあげたい。

そう思っているのに、目の前のまろは少しずつ弱っていく。

それを見るのは本当につらいことでした。

それでも当時の私は、

「私、疲れているな。」

なんて、ほとんど考えていませんでした。

それどころじゃなかったんですよね。

今日のまろを見る。

必要なお世話をする。

明日のことを考える。

その繰り返し。

愛犬が大変な時に、自分が疲れたなんて言っている場合じゃない。

どこかで、そんなふうにも思っていたのかもしれません。

でも疲れって、「疲れた」と自覚していなくても少しずつ積み重なっていくんですよね。

今振り返ると、体だけではなく、心もかなり疲れていたのだと思います。


私には、父がいてくれた

私は会社員なので、まろの介護中も仕事へ行かなければなりませんでした。

もちろん仕事中も心配です。

「今どうしているかな。」

「何か起きていないかな。」

そんなことを何度も考えていました。

でも、私が仕事へ行っている間は父がまろの様子を見てくれていました。

何かあれば連絡してもらえる。

誰かがそばにいてくれる。

それだけでも、私はかなり助けられていたと思います。

そして今になって気づいたのですが、仕事へ行っている時間は、物理的に介護から少し離れる時間にもなっていました。

当時はそれを「休む時間」だなんて思っていません。

それでも、まろのそばを離れて別のことをする時間があった。

そして、その間を父がつないでくれた。

これはとても大きかったのだと思います。

だから今、

もし、あの介護を全部一人でやっていたら、私は大丈夫だっただろうか。

と考えることがあります。


「できることは全部してあげたい」からこそ苦しくなる

愛犬が弱っていく姿を見れば、

「もっと何かできないかな。」

と考えます。

私もそうでした。

でも「できることは全部してあげたい」という気持ちが強くなるほど、

もっと頑張らなきゃ。

私がやらなきゃ。

休んでいる場合じゃない。

そんなふうに、自分を追い込んでしまうこともあります。

介護を終えた今の私が、声をかけられるなら、

「全部一人でやらなくていいよ。」

と言いたいです。

まろを大切に思う気持ちと、誰かに助けてもらうことは、まったく別の話だったんですよね。


誰かに話すだけでも、孤独は少し違う

介護を代わってもらうことだけが「頼る」ではないと思います。

ただ話を聞いてもらう。

それだけでも違います。

「昨日はあまり眠れなかった。」

「今日はご飯を食べなかった。」

「この先どうなるんだろう。」

答えなんて出なくてもいいんです。

今、自分と愛犬がどんな状況なのかを知っている人がいる。

それだけで、完全に一人で抱えているのとは違います。

家族でもいい。

友人でもいい。

誰か一人でもいい。

私は、介護が始まった時こそ「状況を共有できる人」を作っておくことが大切だと思っています。

介護中の孤独や、誰かとつながる方法については、こちらの記事でも詳しく書いています。

関連記事→ 「ペット介護の孤独を解消する方法|飼い主さんを支えるコミュニティとSNS活用」


家族に頼れないなら、プロという選択肢もある

もちろん、近くに頼れる家族や友人がいるとは限りません。

そんな時は、ペットシッターなどプロの力を借りる方法もあります。

全部を任せる必要はありません。

ほんの少しでも「自分以外の誰かに任せられる時間」を作ることが、飼い主を支えてくれる場合もあると思います。

サービスを利用する場合は、愛犬の状態に対応できるか、緊急時の連絡方法や受診の対応がどうなっているかを事前に確認しておくと安心です。必要に応じて、かかりつけの獣医師にも相談したいですね。

介護サービスについては、こちらの記事にまとめています。

関連記事→ 「シニア犬の介護サービスとは?老犬ホームやペットシッターの上手な活用法」


「状況を知っている人」を一人作っておこう

まろの介護を経験した私が、今まさに愛犬を介護している人へ一つだけ伝えるなら、これです。

状況を知っている人を、一人でも作っておいてほしい。

毎日手伝ってくれる人じゃなくてもいいんです。

何かあった時に連絡できる。

「今日はちょっとつらい。」

と言える。

愛犬の今の状態を知っている。

そんな人が一人いるだけでも違います。

そして、自分が休むことにも罪悪感を持たなくていい。

眠る。

ご飯を食べる。

お風呂に入る。

少しだけ犬のことを考えない時間を作る。

それも介護を続けるために必要なことだと、今の私は思います。

飼い主自身の心と体を守ることについては、こちらの記事でも書いています。

関連記事→ 「飼い主さんの心と体を守るセルフケア|シニア犬介護を続けるために大切なこと」


まろを見送った今、あの頃の私に伝えたいこと

介護していた頃の私は、

「私がやらなきゃ。」

と思っていました。

もちろん、まろのお世話をするのは私です。

できることはしてあげたい。

その気持ちは今も変わりません。

でも、

全部を一人で背負う必要はなかったんですよね。

今だから、そう思います。

だから、私は伝えたい。

もう十分頑張っているよ。

少しくらい休んでもいいよ。

誰かに「助けて」と言ってもいいよ。

そして何より、

一人で全部を抱え込まなくていいよ。

家族でも、友人でも、プロでもいい。

状況を共有できる誰かを、一人作っておく。

それだけでも、介護の孤独は少し違うと思います。

愛犬との大切な時間を、飼い主まで疲れ果ててしまう時間にしないために。

頼れるものには頼っていい。

まろを見送った今、私は心からそう思っています。


あとがき

この記事は、まろを介護した私自身の経験を振り返って書いたものです。介護の状況や感じる負担は、愛犬の状態や家庭環境によって異なります。

介護のつらさで眠れない日が続く、気分の落ち込みが強い、日常生活に支障が出ているなど、自分だけでは抱えきれないと感じた時は、一人で我慢せず、かかりつけ医や地域の相談窓口などにも相談してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました