シニア犬と暮らしていると、ふと考えることがあります。
「もし介護が必要になったら、私はちゃんとできるかな?」
介護という言葉は、まだ元気に散歩して、ご飯も食べている今は、少し先の話に感じるかもしれません。
でも年齢を重ねると、体調や暮らし方は少しずつ変わっていきます。
必要になってから慌てるより、元気な今のうちに少し考えておく。それだけでも、いざという時の安心につながるのではないかと思います。
介護は、ある日突然始まることもある
シニア犬の変化は、ゆっくり進むこともあれば、病気やけがをきっかけに急にお世話が増えることもあります。
歩く速度がゆっくりになる。段差をためらう。排泄の手助けが必要になる。食事の量や形を見直す。
どれも、その日が来てから初めて考えても遅いわけではありません。
ただ、今のうちに「我が家ならどうするだろう」と少し想像しておくと、必要になった時に選びやすくなると思うのです。
まずは、その子の「いつも」を知っておく
備えの第一歩は、特別な物を買うことではないかもしれません。
普段どのくらい食べるのか。どのくらい眠るのか。散歩ではどんなペースで歩くのか。触られるのが苦手な場所はあるのか。
毎日一緒にいる飼い主だから分かる「いつも」を知っておくことが、変化に気づく助けになります。
我が家では、虎鉄の介護中に体調日記をつけていました。完璧な記録ではなくても、昨日との違いを振り返れることが、私にとって大きな助けでした。
→ シニア犬の介護で続けた体調日記|虎鉄の毎日を記録した理由
家の中を見回してみる
今は問題なく歩けていても、年齢を重ねると、滑りやすい床や段差が気になるようになるかもしれません。
よく通る場所はどこか。寝床から水飲み場まで行きやすいか。トイレまで無理なく行けるか。
そんなふうに犬の目線で家の中を見てみると、今のうちにできることが見えてくる場合があります。
大がかりに家を変えなくても、必要になった時にどこへ敷物を置くか、寝床をどこへ移すかを考えておくだけでも十分です。
病院とお世話の情報を、ひとりだけが持たない
介護が必要になった時に困るのは、飼い主しか分からないことが多い場合です。
かかりつけの動物病院。飲んでいる薬。フードの種類と量。苦手なこと。普段のお世話の流れ。
私が明日、体調を崩してお世話ができなくなったらどうするだろう。そんなことを考え、我が家でも家族に分かる形で少しずつ残していこうと思うようになりました。
一度に全部まとめなくても、まずはご飯の量を書いておく。次に病院の連絡先を残す。そのくらいからでいいのだと思います。
我が家で家族と共有するために、ご飯表づくりから始めたことは、もし明日、私が入院したら犬たちはどうなる?|家族と共有しておきたい犬のお世話に書いています。
頼れる先を、元気なうちに考えておく
家族だけでお世話を続けるのが難しい時もあるかもしれません。
ペットシッターさん、老犬ホーム、デイサービスなど、外部の助けが必要になることもあります。
家族以外の頼り先を、元気なうちから探し始めたことも、もし私が犬たちのお世話をできなくなったら|家族以外の「頼り先」を探し始めましたに書いています。
もちろん、今すぐ利用する必要はありません。
でも、近くにどんな選択肢があるのか、シニア犬でも相談できそうか、いざという時に連絡できる場所があるかを知っておくだけでも違います。
必要になってから探すのではなく、元気な今なら、情報を集めたり実際に話を聞いたりする時間があります。
介護用品は「必要になったら」で大丈夫
介護用品についても、最初から全部そろえなければならないわけではありません。
犬の状態や体格、家のつくりによって必要な物は違います。使っていない物をたくさん買うより、今の困りごとに合わせて選ぶ方が、我が家には合っていると思っています。
必要になった時に慌てないよう、どんな物があるのかだけ知っておく。それも一つの準備です。
→ 犬の介護グッズの選び方|実体験からわかる本当に必要なもの
全部を一度に準備しなくていい
介護について考え始めると、不安になることもあります。
「あれも必要かも」
「これも調べなきゃ」
でも、今日すべてを整えなくても大丈夫です。
今日は、かかりつけの病院の電話番号を確認する。明日は、フードや薬の置き場所を家族に伝える。週末に、家の床や段差を見直してみる。
一つずつでも、昨日より備えは進んでいます。
まとめ|今の「いつも」を守るために
シニア犬の介護に備えることは、「もうすぐ介護が始まる」と決めつけることではありません。
これからも、できるだけ穏やかにいつもの暮らしを続けていくための準備です。
今のその子をよく見る。家の中を少し整える。困った時に相談できる先を知っておく。
特別なことではなく、今日できる小さなことから。
我が家も犬たちの年齢や状態に合わせて、これから少しずつ備えを見直していこうと思っています。
この記事は、我が家でシニア犬との暮らしを考える中で感じたことをまとめたものです。持病や介護方法について不安がある場合は、かかりつけの獣医師へご相談ください。


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