6年経っても消えない恐怖|保護犬まりのトラウマと向き合う

ペットの体調管理

我が家のまりは保護施設から譲渡していただいた保護犬です。

推定年齢は9歳。

元々は野犬として暮らしていた子でした。

とても優しくて穏やかな子ですが、今でも強い警戒心を持っています。

特に知らない人に対しては慎重です。

それは野犬として生きてきた経験があるからなのかもしれません。

でも、まりにはもうひとつ特徴があります。

それは異常なくらい男性を怖がることです。


6年経っても変わらないこと

まりが我が家に来てから6年以上が経ちました。

一緒に散歩をして、

一緒にご飯を食べて、

一緒に暮らしてきました。

時間だけで言えば、もう十分長い時間です。

それでも、まりは今でも私の父を怖がります。

父が近くに来るだけで吠える。

視界に入るだけで警戒する。

決して攻撃したいわけではありません。

怒っているわけでもありません。

見ていると分かります。

あれは恐怖です。

怖くて仕方がないのです。


過去に何があったのだろう

私はまりが野犬だった頃のことを知りません。

どこで生まれたのか。

どんな生活をしていたのか。

どんな人と関わっていたのか。

何も知りません。

だから想像することしかできません。

でもここまで男性を怖がる姿を見ると、

若い頃に何か怖い経験をしたのかなと思ってしまいます。

もちろん本当のことは分かりません。

ただ、まりの反応を見るたびに、

心のどこかに消えない恐怖が残っているような気がするのです。


愛情だけでは消えないものもある

保護犬の記事などを読むと、

「愛情をかければ変わる」

という言葉を目にすることがあります。

もちろん、それは本当だと思います。

実際にまりも我が家へ来た頃と比べると大きく変わりました。

私には甘えてくれるようになりました。

お腹を見せて眠るようにもなりました。

安心した表情も見せてくれます。

でも一方で、

変わらない部分もあります。

父への恐怖心はそのひとつです。

どれだけ時間が経っても。

どれだけ穏やかな毎日を送っていても。

消えないものはあるのだと感じています。


昔は治したいと思っていた

正直に言うと、

昔は何とか克服してほしいと思っていました。

父は何もしていません。

だからこそ、

「もう怖くない」

「大丈夫」

そう思ってほしかったのです。

でも最近は少し考え方が変わりました。


それもまりの個性なのかもしれない

もちろん怖がらずに過ごせるならその方が良いと思います。

でも無理に変えようとすることが本当に正解なのか。

最近はそう考えるようになりました。

まりにはまりの人生があります。

まりにはまりの経験があります。

私が知らない時間を生きてきました。

だから私の理想を押し付けるより、

今のまりを受け入れることの方が大切なのかもしれません。


保護犬との暮らしは少し特別かもしれない

最近はテレビやSNSなどの影響もあり、

「犬を迎えるなら保護犬を」

という考え方も広がってきているように感じます。

私自身もその考えには大賛成です。

実際にまりと出会えたことを心から良かったと思っています。

ただ、その一方で保護犬との暮らしには実際に経験してみないと分からない難しさもあります。

保護犬たちはそれぞれ違う過去を持っています。

人が大好きな子もいれば、

人を怖がる子もいる。

大きな音が苦手な子もいれば、

特定の状況に強い恐怖を感じる子もいます。

そして、その理由を私たちは知ることができない場合もあります。

まりのように、

長い時間をかけても消えないトラウマを抱えている子もいます。

愛情をかければすべて解決するわけではありません。

時間が経てば必ず克服できるとも限りません。

だからこそ保護犬との暮らしには、

「治してあげる」

ではなく、

「その子を受け入れる」

という気持ちも必要なのだと思います。


それでも保護犬との暮らしをおすすめしたい

ここまで読むと、

保護犬との暮らしは大変そうだなと思われるかもしれません。

でも私はそれでも保護犬との暮らしをおすすめしたいと思っています。

時間はかかります。

悩むこともあります。

思い通りにならないこともあります。

でも、その子が少しずつ安心した表情を見せてくれるようになった時の喜びは特別です。

まりが私の隣で安心して眠っている姿を見るたびに、

我が家へ来てくれて良かったと思います。


過去は変えられない

過去にあったことを無かったことにはできません。

怖かった記憶も。

辛かった経験も。

消すことはできません。

でも未来は違います。

これから先の時間は作ることができます。


安心できる毎日を積み重ねたい

まりが何を経験してきたのか私は知りません。

だから本当の意味で理解することはできないのかもしれません。

それでも、

もう大丈夫だよ。

怖いことは起こらないよ。

安心して過ごしていいんだよ。

そんな気持ちは毎日伝えていきたいと思っています。

安心できる時間は増やせる。

私はそう信じています。

そしてこれからも、

まりのペースでゆっくり付き合っていこうと思います。

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