少し自己主張が増えた保護犬まり。「わがまま」が私には嬉しい理由

保護犬との暮らし

我が家に来たばかりの頃のまりは、

借りてきた猫……ならぬ、借りてきた犬。

まさにそんな感じの子でした。

何をするにも控えめ。

ちょっとした音にもビクッとして、いつも周りの様子をうかがっている。

人の目を気にしながら、

「ここにいても大丈夫かな?」

そんなふうに暮らしているように、私には見えていました。

元野犬で、とても警戒心の強いまり。

我が家に来てからも、すぐに心を開いてくれたわけではありません。

だから私も、

「これは長期戦だな。」

と最初から腹を括っていました。

そんなまりも、一緒に暮らす時間が長くなるにつれて、少しずつ変わってきました。

そして最近では――

「まり、ずいぶん自己主張するようになったねぇ😂」

と思うことがあります。

少しずつ見えてきた「まり自身」

まりは最初から、まめと仲が悪かったわけではありません。

いつも一緒に遊ぶほどではないけれど、ときどき二頭で戯れ合うこともありました。

でも、まりが我が家での暮らしに慣れてくるにつれて、二頭の関係も少し変わってきました。

普段は、お互い好きな場所で過ごしています。

べったりくっつくわけでもなく、ケンカするわけでもない。

ほどよい距離感です。

ところが最近のまり。

私が見ていない隙に、まめのご飯をいただこうとしたりします。

「まり、それ、まめのだから!」

そして、まめが大好きなペットボトルで遊び始めると……

ガシャガシャ。

バリバリ。

まめはもう夢中です。

するとまりが、

「ヴ〜……。」

まるで、

「ちょっと、うるさいんだけど。」

とでも言いたげです😂

一方のまめはというと……

あまり気にしていません。

まめはとてもマイペースな子なので、

「なんか言ってるな。」

くらいなのかもしれません(笑)。

この二頭の温度差を見ていると、時々笑ってしまいます。

昔のまりだったら、どうしていただろう

でも、そんな姿を見るたびに私は思います。

我が家に来たばかりのまりだったら、こんな自己主張ができただろうか。

きっと、今とはずいぶん違っていたんじゃないかな。

何をするにも周りを警戒して、

人の顔を見て、

なるべく目立たないように過ごしていたまり。

今では以前より、

「それは嫌。」

「私はこうしたい。」

そんな意思を表すように見える場面が増えてきました。

もちろん、唸りなどの行動だけで、まりの気持ちを決めつけることはできません。

それでも以前より、自分の「嫌」や「こうしたい」を表す場面が増えたように、私は感じています。

それが私には、とても嬉しい変化なのです。

「わがまま」が、ちょっと嬉しい

もちろん私は、まりがまめのご飯を取ろうとしたり、唸ったりすること自体を「良いこと」だと思っているわけではありません。

特に食事やお気に入りの物が関わる場面は、二頭のトラブルにつながらないように気をつけています。

食事はそれぞれが落ち着いて食べられるように距離を取り、食べ終わった後も、まめのご飯をまりが取らないように見ています。

唸りが出た時も、無理に近づけたりせず、二頭がそれぞれ落ち着ける距離を取れるようにしています。

そのうえで私が嬉しいのは、

まりが以前よりも、自分の意思を表に出せるようになったこと。

今までずっと周りを警戒して、自分を出さずに生きてきたまりです。

だから私は、

少しくらい「私はこうしたい」が増えてもいいんじゃないかな。

そんなふうに思っています。

「わがまま」という言葉が正しいのかは分かりません。

でも、まりが以前より自分らしく暮らせるようになったのなら、

「まり、ちゃんと自分を出せるようになったんだね。」

と、私は微笑ましく見ています。

保護犬が心を開く、その先にあるもの

まりと暮らしていて感じるのは、

保護犬が心を開くというのは、単に「人に懐く」ということだけではないのかもしれない、ということです。

近くに来てくれる。

後をついてきてくれる。

安心して眠ってくれる。

そういう変化はもちろん嬉しい。

でもその先に、

その子自身の性格が少しずつ見えてくる。

そんな時間もあるのかもしれません。

「実はこんなことが嫌だったんだ。」

「意外と頑固なんだね。」

「そんなところで怒るの?」

「そこは譲らないんだ😂」

一緒に暮らす時間が長くなるほど、

最初には見えなかった「その子らしさ」が少しずつ見えてきます。

私が保護犬との暮らしで感じる魅力の一つは、そんな小さな変化に気づけることなのだと思います。

関連記事:保護犬の魅力は、小さな変化に気づけること。まりが少しずつ教えてくれた信頼の形

べったり仲良しじゃなくてもいい

そして、まめとまりを見ていて思うことがあります。

二頭には、無理に仲良しになってもらわなくてもいい。

いつも一緒に寝て、

いつも一緒に遊んで、

何でも仲良く分け合って……

そんな関係じゃなくてもいいんですよね。

まめには、まめのペースがあります。

まりには、まりのペースがあります。

お互いに、

「今は近づかないで。」

「私はここにいたい。」

そんな距離があるのも自然なことなのだと思います。

今回撮った二頭の写真を見ても、よく分かります。

同じ部屋にはいるけれど、それぞれ自分の好きな場所で寝ている。

近すぎず、遠すぎず。

このくらいの距離が、二頭にはちょうどいいのかもしれません。

そして、犬同士の相性や暮らし方については、以前こんな記事も書きました。

関連記事:仲良くならなくてもいい|我が家がシニア犬の居住環境を分けた理由


安心して「自分」でいられる家に

怖くて、

怯えて、

何をするにも控えめだったまり。

そんなまりに今、

ちょっと怒ったり、

ちょっと欲張ったり、

時々まめに文句を言ったりする姿が見られるようになりました😂

それも含めて、今のまりです。

以前より自分らしい姿を見せてくれるようになったことを、私は嬉しく思っています。

まめには、まめのペース。

まりには、まりのペース。

べったり仲良しじゃなくてもいい。

二頭がそれぞれ自分らしく、ほどよい距離を取りながら穏やかに暮らしてくれたら、それで十分です。

同じ部屋で、それぞれ安心できる場所で眠る二頭。

こんな何気ない光景を見ていると、

「これでいいんだな。」

と思います。

これからも私は、

まめとまりが安心して「自分」でいられる環境を作っていきたい。

最近ちょっと自己主張強めのまりを見ながら、

「うん。それくらいでいいよ。」

そんなことを思う今日この頃です。😊


※あとがき

今回の記事は、我が家のまめとまりの関係について書いた実体験です。

犬の唸りにはさまざまな理由があり、その行動だけで気持ちを決めつけることはできません。

唸ることが繰り返し増える、体を固くする、歯を見せる、飛びかかろうとするなど、犬同士の関係で心配な様子が見られる場合は、無理に犬同士を近づけたり自己判断で解決しようとせず、かかりつけの獣医師や犬の行動に詳しい専門家へ相談してください。

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